肌のバリア機能をサポートする方法|美しい肌に導くコツは角層のケア!

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肌のバリア機能とは、皮膚に備わっている機能のこと。外部刺激から肌を守り、肌のうるおいを保ちます。そんなバリア機能を担うのは、「角層」という肌のもっとも表面にある層。バリア機能について知るには、角層について理解することも大切です。
そこで、バリア機能や、そのバリア機能を担う角層について、さらにすこやかな肌を目指すためのスキンケアについてご紹介します。

バリア機能とは肌を外部刺激から守りうるおいを保つ役割

「バリア機能」とは、体を保護するために皮膚に備わった機能のこと。外部刺激から肌を守る、肌内部の水分を逃さないという2つの役割が備わっています。
バリア機能を担うのは、肌の最も表面にある「角層」です。角層にある細胞の中では、アミノ酸などのNMF(天然保湿因子)が水分を抱え込み、角層細胞の隙間をセラミドなどの脂質が埋めることでうるおいを保っています。これがバリア機能と呼ばれるものであり、肌の乾燥を防ぐとともに、さまざまな外部刺激から体を守ってくれているのです。
バリア機能が低下すると、肌は外部刺激を受けやすく、水分も逃げやすい状態になります。すると角層の状態が悪化し、ターンオーバーの乱れに発展。細胞がうまく生成されず、未熟な細胞が角層になり、さらに角層状態の悪化を引き起こすという悪循環に陥ってしまいます。

すこやかな肌 敏感な肌のイメージ図すこやかな肌 敏感な肌のイメージ図

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バリア機能を育むことがすこやかな肌への第一歩

角層がすこやかな状態であると、肌のターンオーバーが正常に保たれ、うるおいと透明感のある明るい肌印象や、やわらかくなめらかなさわり心地となります。
一方、角層が乱れていると、乾燥・肌あれ・くすみ・ゴワつきなどが見られ、見た目にもさわり心地にも変化が現れます。

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「角層」の厚さはなんと0.02mmほど。その薄さで、外部刺激から肌を守り、肌内部のうるおいをキープするという重要な役割を果たしています。

すこやかな角層は、しっかりと成熟した角層細胞が規則正しく並び、その間を細胞間脂質が満たされています。

一方角層が乱れていると、未熟で面積の小さい角層細胞が並び、隙間があいた状態に。この隙間から細胞間脂質が逃げやすく、外部刺激も入り込みやすい状態となってしまいます。そのため、赤みやひりつき・かさつきといった肌不調が引き起こされるのです。

つまり、肌不調を防ぐためにはバリア機能をサポートし、角層を整えるケアが重要となります。

バリア機能が低下しているサイン

すこやかな肌を保つためには、バリア機能の低下にいち早く気がつき、対処することが大切です。
バリア機能が低下すると、肌の水分が逃げやすく乾燥しやすくなります。すると、少しの刺激でも反応しやすくなり、敏感状態を感じやすくなります。
化粧水をつけただけで赤みやひりつきが出る、季節の変わり目に肌状態がゆらぎやすくなるなどの症状が現れたら、注意が必要です。

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バリア機能が低下する原因

なぜバリア機能は低下してしまうのでしょうか。考えられる主な原因は、以下の通りです。

  • 紫外線・花粉・大気汚染・乾燥などの外的要因
  • ストレス・睡眠不足・食生活の偏りなどの生活環境
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 誤ったスキンケア
「敏感肌」を引き起こす原因のアイコン「敏感肌」を引き起こす原因のアイコン

それぞれについて詳しく解説いたします。

紫外線・花粉・大気汚染・乾燥などの外的要因

紫外線や花粉、PM2.5などの大気汚染物質は、肌に悪影響を及ぼすもの。これらは季節によって量に変動があるため、多い時期にはより入念なケアが必要なこともあります。また、エアコンによる室内の乾燥・外気の乾燥もバリア機能を低下させる原因のひとつです。外部刺激を受けることでバリア機能が低下し、さらに外部刺激のダメージを受けやすくなる、という悪循環に陥ることも考えられます。
肌がすこやかな状態であっても、敏感な状態であっても、常に刺激から肌を守ることが大切です。

ストレス・睡眠不足・食生活の偏りなどの生活環境

日々の生活の中にも、バリア機能を低下させる原因が潜んでいます。主に原因となりやすいものは、ストレス・疲労の蓄積・睡眠時間の不足・栄養バランスの乱れや暴飲暴食などです。

こうした生活環境の乱れは、自律神経の乱れを引き起こし、血行不良を招くため、肌のターンオーバーのリズムに影響を及ぼすと考えられます。体の内側から肌に影響を与える可能性があるのです。

ホルモンバランスの乱れ

生理前の不調(PMS)や妊娠・出産、更年期といったタイミングでは、女性ホルモンのバランスが乱れやすくなり、肌にも影響を及ぼすことがあります。
女性ホルモンには、肌にうるおいやハリを与え、新陳代謝を活発にさせる「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と、体温を上昇させ皮脂分泌を促す「黄体ホルモン(プロゲステロン)」の2種類が存在します。これらのバランスが乱れることで、肌トラブルにつながりやすい環境ができてしまいます。
たとえば、生理前には黄体ホルモン(プロゲステロン)が増加することで、皮脂分泌が促され、肌のべたつきやニキビができやすいといった肌環境になりやすいのです。
そのほか、ストレスが溜まることによっても女性ホルモンのバランスは崩れやすいもの。すると、肌のターンオーバーが乱れ、ニキビや肌あれの原因になることがあります。

誤ったスキンケア

扱い方を誤ると、肌を守るためのスキンケアが肌に悪影響を及ぼすことも。クレンジングや洗顔時に強くこすったり、刺激が強すぎるアイテムを使ったりするのはNGです。
特に肌が敏感状態にあるときは、使うアイテムに注意。スクラブなどの刺激が強いものは避け、マイルドな使い心地のアイテムを選ぶことをおすすめします。

バリア機能をサポートするスキンケア・生活習慣

バリア機能を低下させないためには、日々のスキンケアや生活習慣を整えることが必要です。特に心がけたい内容について、詳しく解説していきます。

保湿は種類の異なるうるおいを重ねる

肌の保湿は、バリア機能を整えるために欠かせないもの。保湿をするときは、水分・油分の異なるうるおいのアイテムをグラデーションで重ねることを意識すると効果的です。
化粧水→美容液→クリームと、ミルフィーユのように重ねることで、うるおいが逃げにくくなります。最後に、クリームでうるおいを閉じ込めフタをするイメージです。

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クレンジング・洗顔はやさしくこすらずがポイント

クレンジング剤を使ってメークオフするときや洗顔をするときは、なるべく肌への摩擦が起こらないよう注意しましょう。角層が乱れ、バリア機能が低下する原因となります。
クレンジングや洗顔で摩擦を抑えるためには、洗い方だけでなく、アイテム選びもポイントになります。ジェル状のクレンジング剤など膜厚感のあるテクスチャーで、指先の摩擦をクッションのように受け止めてくれるものを選ぶといいでしょう。
肌への摩擦を避けたいのは、クレンジングや洗顔時だけでなく、メークをするときも同様です。化粧下地やファンデーションも、肌が敏感になっているときは指などでやさしく塗布するようにしてください。

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UV対策は日やけ止め・下地などアイテムを活用する

紫外線は肌の大敵。バリア機能を低下させる原因となります。夏場だけでなく1年中降り注いでいるため、UV対策は1年を通して行うと安心です。
日やけ止めは日常的に使い、2〜3時間を目処にこまめに塗り直してください。多くの化粧下地にはUVカット効果があるので、それらを活用するのもおすすめです。
そのほか帽子やアームカバー、日傘などの紫外線対策グッズの活用もおすすめです。

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食事・睡眠・適度な運動で心身をケアする

食事・睡眠・運動といった日常生活にかかわることも改善していきたいところです。暴飲暴食は避け、ビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養バランスを重視した食事を心がけましょう。
睡眠に関しては、決まった時間に寝て起きる、7〜8時間を目安にした十分な睡眠時間を確保することなどを意識してみてください。強い光や音のない環境を整えると、質の高い睡眠を目指すことができます。
運動は日常的に行えるものを、適度に取り入れてみましょう。ウォーキングなどの軽い運動や、ストレス解消のためのストレッチ・ヨガなどもおすすめです。
とはいえ生活習慣を一気に変えるのは難しく、一度にすべてを行うのは大変なこと。無理のない範囲で、続けられそうなことから試してみてください。

肌を乾燥させない環境をつくる

保湿をするだけでなく、肌の刺激になる花粉や大気中の微粒子※1をしっかりとブロック※2できる「アヤナス モイストバリア ミスト」もおすすめです。

※1 黄砂、PM2.5など
※2 物理的な被膜効果による

アヤナス モイストバリア ミスト

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肌に摩擦を与えない

肌への摩擦はスキンケアやメーク時以外に、衣類やマスクなどでも起こりえます。特に冬場はマフラーやタートルネックなど、摩擦の原因となる衣類やアイテムが増える時期。肌状態が不安定なときは、顔に直接繊維が触れないような衣類を選ぶといいでしょう。
マスクをつけなければならないときは、肌にやさしいものを選びましょう。肌あたりのいいコットン素材や、肌に触れる面積が少ない立体型などを選んでみてください。
マスクは汗や蒸気で蒸れるとバリア機能の低下につながる可能性があるので、その点も注意しておくと安心です。

すこやかな角層を目指しバリア機能をサポートする「つつむシリーズ」

TSUTSUMUシリーズ

ディセンシアのなかでも、特に敏感肌に悩む方に使っていただきたいのが「つつむシリーズ」。

バリア機能が低下した角層を優先的にケアし、うるおいを保持しながら美しい肌へと導きます。
肌が荒れがちな方や、ゆらぎやすく敏感な状態に悩んでいる方はぜひ手に取ってみてください。

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バリア機能をサポートする「つつむ フェイスクリーム R1」

つつむ フェイスクリーム R1

肌のバリア機能が気になる方にご紹介したいのが、「つつむ フェイスクリーム R1」。ディセンシアのフェイスクリームに搭載されている独自技術「ヴァイタサイクルヴェール®」が、すこやかな角層を疑似的に再現。角層とよく似た構造をとることで、外部刺激の侵入を防ぎ、うるおいを逃さないようサポートします。

ご購入はこちら

「つつむ フェイスクリーム R1」を使用したお客さまのレビュー

しっとり感

更年期を迎え急に敏感肌になり、ゆらぎ肌が更にひどい状態になっていますが、このクリームはマイルドな使い心地でした。ディセンシア全シリーズを使ってみましたが、このクリームが今のところ 1 番しっかりと密着してくれる感じです。しばらく続けて様子を見てみたいと思います。

使わないなんて損

つつむをシリーズで使っていますが 1 番のお気に入りの商品がこちらのクリームです。とにかく肌に馴染んで満たされる!!こんなにしっとりとした使用感で肌がつつみ込まれているような感覚になれるクリームは今まで出会った事がありません!敏感なガサガサ肌にスッとなじむ感覚が楽しみに。ずっと触れていたくなるような感じがします。これからもずっと使い続けます!

よくある質問

ここからは、バリア機能についてよくある質問にお答えします。

肌のバリア機能とは何ですか?

「バリア機能」とは、体を保護するために皮膚に備わった機能のこと。外部刺激から肌を守る、肌内部の水分を逃さないという2つの役割が備わっています。肌の最も表面にある「角層」という部分が役割を担っており、角層にある細胞が肌の乾燥を防ぐとともに、さまざまな外部刺激から体を守ってくれています。
バリア機能が低下すると、紫外線や花粉といった外部刺激を受けやすく、水分も逃げやすい状態に。肌をすこやかに保つためには、バリア機能を正常に維持することが重要となります。

より詳しく知りたい方は、本文中の解説もぜひご覧ください。

バリア機能とは肌を外部刺激から守りうるおいを保つ役割

バリア機能が低下したときのスキンケア方法を教えてください

スキンケアでは以下のことに気をつけるといいでしょう。

  • 角層にうるおいを与える
  • 生活習慣を整える
  • 紫外線対策を行う
  • 刺激や摩擦の少ないスキンケアを心がける

さらに、肌に赤みやひりつきなどが出ている方は、無香料・無着色・アルコール不使用など、肌に刺激を与えにくい成分のアイテムを使うのがおすすめです。

肌のバリア機能をサポートするにはどうすればいいですか?

バリア機能をサポートするために、特に意識したいことは以下の通りです。

  • 保湿は水分・油分を重ねてうるおいを与える
  • クレンジング・洗顔はやさしくこすらずがポイント
  • UV対策は日やけ止め・下地などアイテムを活用する
  • 食事・睡眠・適度な運動で心身をケアする
  • 肌を乾燥・摩擦させない環境をつくる
  • 肌を摩擦しない

それぞれについての詳しい解説は、ぜひ本文も合わせてご覧ください。

バリア機能をサポートするスキンケア・生活習慣

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