2026年10月14日、ディセンシアのアイクリームが生まれ変わります。目指したのは、敏感肌の目もとへのやさしさは叶えながら、年齢とともに気になり始める目もとのハリ感にも応えること。そのために開発チームが着目したのが、ディセンシアがこだわり続けてきた角層の構造と、ポーラ化成工業
研究所が長年研究を続けてきた「ヒアルロン酸」でした。
とはいえ、いざ開発が始まるとそこには山あり谷あり…。「ディセンシア ヒアロブースト アイクリーム」が生まれるまでのストーリーを、ディセンシア商品企画担当/細川友里恵とポーラ化成工業
研究員/猪狩友希さんが語ります。
ディセンシア商品企画担当細川友里恵
ディセンシアのスペシャルケアやメークアイテム中心に開発を担当。お客さまの肌に寄り添うことを信条に、細部までこだわり抜く粘り強い商品づくりの姿勢が、不可能を可能にしたことも。
ポーラ化成工業研究員猪狩友希
ポーラ化成工業研究員。主にスキンケア製品の処方設計を担当し、ベストセラーアイテムの開発にも携わる。これまでにないテクスチャーの開発や、他に類を見ない効果実証のデータ取得など、化粧品業界に革命を起こすべく日々研究に邁進している。
細川友里恵(以下・細川):今日はアイクリームが誕生するまでの、語っても語りきれないほどの道のりを(笑)お伝えできたらと思います。アイクリームのリニューアルの話が立ち上がった時、最初に取り組んだのが改めてお客さまのお悩みを深掘りするというアプローチでした。特にアイクリームを日頃から使用している方のお話から、求めているのは単なる「保湿」ではなく、クマやくすみ、シミなどの色調変化、そしてたるみ、くぼみ、ハリのなさなど、年齢とともに現れる形状変化をどうにかしたい、という強い要望を理解しました。それに対して、私たちにまだできることがあるのではないか、と考えたのが始まりです。
Q. 現在、感じている目もとの肌悩みを教えてください。(複数回答可)
猪狩友希(以下・猪狩):目もとはもともと皮ふが薄く、敏感な状態に傾きやすい場所です。そこに年齢によるさまざまな変化も重なっていく。そうした目もとならではの特徴を考えるほど、「ディセンシアだからこそできる、これまでにないアイクリームを」と思いました。加えて、「これは、安全性のハードルがものすごく高くなるぞ」という覚悟もしました(笑)。ディセンシアは敏感肌に特化しているブランドなので、ポーラ・オルビスグループの中でも、安全性について非常に高い基準を設けています。そのうえ、目もとは特にデリケートな場所。このパーツに対して新発想のアイクリームを作りたい、というお題が投げかけられて。研究者チームとしては難しい道を進むことになるぞ、と思ったことを覚えています。
細川:最初に研究者チームから提案をもらったのは、ピタッと密着してパンッとハリが出る新感覚のものでした。それこそボンドみたいに(笑)ピンとストレッチされるものの肌が引っ張られるような違和感もあったので、そのまま採用できるものではなかったのですが、大きな可能性を感じました。お客さまが求めている目もとのハリ感に応えられるかもしれない、と。
猪狩:私たちがその時提案したのは、研究者チームとしても初めて採用する完全な新処方を活用していました。なんといっても敏感肌ブランドであるディセンシアでは、安全性の確認のために非常に多くの実験をクリアしなくてはなりません。その基準も非常に厳しく設定しています。そのためどこかひとつでも問題が起きれば、製品として世に出せません…。それを全て、限られた開発期間でこなさなくてはならない…。それなのに初めての処方…。それはもう…。
細川:私としては、その塗った直後の感触が衝撃的だったので、なんとしても新しい処方でやりたい!と思ったんです。
猪狩:最初に提案したのは私たち研究者チームですし(笑)もちろん挑戦したいと思いました。一方で、万一どこかで頓挫した時に備えて「バックアップ処方」も準備しました。こんなことは通常はまずやらないのですが。それくらいチャレンジングな開発だったのです。
猪狩:その開発の骨格となっているのは、「アイゾーンラメラヴェール」という技術です。角層には、角層細胞の間に水分と油分が規則正しく重なり合う「ラメラ構造」というものがあります。この構造が整っていることで、肌のうるおいが保たれ、外部刺激からも守られますが、敏感肌ではこのラメラ構造が乱れやすいことがわかっています。そこでディセンシア商品の研究では以前から、角層にある「ラメラ構造」に着目し続けてきました。
ラメラ構造とは
健康なお肌
不健康なお肌
猪狩:今回考えたのは、肌のラメラ構造だけでなく、クリーム自体にもラメラ構造と似た構造を形成し、肌の上に弾力のあるヴェールを作ること。角層と肌表面の両方から目もとのうるおいとハリ感をサポートする発想です。
細川:下着でいうと、補整機能みたいなもの! ありがたい(笑)! 外からうるおいで包み込んで、ふっくらと美しさを支えてくれるようなイメージですね。
猪狩:これまでもディセンシアでは疑似角層技術としてヴァイタサイクルヴェール®を採用していましたが、これはどちらかというと花粉などの外部刺激から肌を守るために設計されたものでした。一方今回のアイゾーンラメラヴェールは角層と肌表面の両方でラメラ構造に着目したアプローチです。
細川:アイゾーンの悩みは継続的なケアが大事だからこそ、肌表面ですぐに支えられている感覚がありながら、同時にうるおいとハリ感の源を整えてくれるというのは、本当にすごい処方だと思いました。
猪狩:このアイゾーンラメラヴェールの鍵となるのがヒアルロン酸です。ヒアルロン酸といえば、一般的には水分を抱え込む「保湿成分」として知られていますが、今回採用した「多機能型ヒアルロン酸」は、親水性と親油性の両方の性質があり、この性質を活かすことで通常とは違う役割を担わせることができました。
細川:もともと今回、目もとなので肌の他の部分に使うものよりもさらにやさしいものができないかということを考えて、その中でこの多機能型ヒアルロン酸にたどり着いたんですよね。
猪狩:はい。そして、この多機能型ヒアルロン酸を活かすことで、強固なラメラ構造を作り出せるということがわかったんです。実は、協力会社さんにもこの使い方は驚かれました。
細川:成分そのものは既存のものでも、使い方が斬新だった、と。
猪狩:一般のお客さまにはマニアックな話に聞こえるかもしれませんが、化粧品の研究者が見たら、おっ!と思ってもらえる処方だと思います(笑)。その時々でトレンドの原料はありますし、新しい成分は新鮮に聞こえるかもしれませんが、今回は逆に、皆さんがよく知っている成分を活用したからこその勝利だと思っています。例えていうなら、いつもの食材で作った全く新しい料理、でしょうか。ポーラ化成工業 研究所では40年前からヒアルロン酸を研究し、多くの化粧品にさまざまな処方で使ってきました。そういう成分だからこそ、このような挑戦ができたと思っています。
細川:そう考えると、この発見は偶然ではなく、長年ヒアルロン酸と共に歩んできたことの賜物なのですね。
細川:処方は良かったのですが、感触を仕上げるのに、また長い道のりがありました。最初にお話ししたように当初の質感は「ボンド」のようでした。目もとは皮ふが薄いので、塗るときに肌に負担にならないやわらかさが必要ですし、膜を作るからといって、不快な皮膜感があってもいけません。一方、やわらかすぎると今度は頼りなくなってしまう。するっととろけてのびて、最後にきちんと指が止まり、ふっと支えられているような感覚が残るという絶妙なところを探して、かなり細かく調整しました。「もう一回だけお願いします!」という、“泣きの一回”もありました。上司も引っ張り出して(笑)。
猪狩:ディセンシアさんの粘り強さはもともとなのですが(笑)、今回は特にこだわりを感じて、製造環境の温度や分散の回転速度など、通常ならあまり動かさないような条件にまで踏み込んで調整しました。緻密な設定をした場合、仮にラボで成功しても、工場で大量生産に移行した際、少しのズレが大きなズレにつながるリスクがあります。そのためスケールアップを想定した検証も、慎重すぎるほどテストを重ねました。
細川:…そのお話、今初めて聞きました。ご迷惑おかけしました(笑)。でも開発中に聞いていなくて良かったかもしれません、おかげでやみつきになるほどの唯一無二の感触に仕上がりましたから。
猪狩:いや、私たちもここまでこだわることができたのは貴重な経験でした。効果が出ることはもちろん大事ですが、効果だけを追求しても、皆さんが使い続けてくださるとは限りません。だからこそ、使った瞬間に感じられる“効果感”まで設計することにこだわりました。
細川:毎日使い続けたくなる製品とはどういうものなのか、お客さまの使用シーンをひたすら想像する日々。効果感がちゃんと出て、塗った時に重たかったり物足りなく感じたりしない量は?と使用量も徹底的に話し合いました。“目もとってどこまで?”という議論も起きましたね。
猪狩:しましたね(笑)。安全性を考えれば考えるほど、目の際から離れていく。「目のまわり1〜2cmを避けて」と言われると、そこはもう目もとじゃないのでは?となってしまう。安全性と、お客さまの使いやすさ、望む美容効果、それらを叶えるために本当に細かいところまで話し合いました。
細川:猪狩さんと一緒に、 “なんとか理想を実現したい”と粘りましたね(笑)。振り返ると本当に、こだわりの詰まった製品が完成しました。
猪狩:これまでいろいろなアイクリームを試して、「なかなか自分に合うものが見つからない」と感じてきた方や、目もとの悩みがあっても積極的なケアを取り入れることに不安を感じて諦めていた敏感肌の方に、ぜひ手にしていただきたいと思います!
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敏感肌研究から生まれた
大人のアイクリーム。
2026年10月14日 新発売
<敏感肌用アイクリーム> 15g ¥6,160(税込)
※ アイクリームの処方技術において、水層と油層が交互に並ぶことで水分を蒸散しにくくするラメラ構造を、独自技術「アイゾーンラメラヴェール」により安定した強固な膜にしていること。
Text : YURICO YOSHINO
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