お手入れ手帖 Vol.13 2026年 翠雨

べたつきの正体を知って、
清らか印象をキープ。

Vol.13 2026年 翠雨
べたつきの正体を知って、清らか印象をキープ。

梅雨シーズンが到来、気温も湿度も高くなり、ジメジメする季節です。汗や皮脂も増えることで、肌のべたつきが気になる方も多いのではないでしょうか?
そこで、そもそもべたつきの正体とは何なのか。またこの時期に気になるニオイとは? おすすめのケア法とともにお伝えします。

そのべたつきは、
汗べたつき or 皮脂べたつき?

べたつきと一言でいっても、その要因には「汗由来」「皮脂由来」の2種類があることをご存じですか?

汗べたつきとは?

気温が上がると体が体温を下げようとして汗をかきます。汗のほとんどは水分ですが、実はミネラルなども少し含まれていて、健康な汗腺では余分なミネラルを体内へ戻す機能が働くので、汗は“サラサラ快適”。 ただ、普段あまり汗をかかない生活が続くと汗腺の働きが低下し、このミネラルの濾過がうまくできなくなります。そのため、ミネラルが残ったままの汗が肌上に出て、べたつきの原因に。これが「汗べたつき」の正体です。さらに、高温多湿の環境では汗が蒸発しにくくべたつきを感じやすくなります。
つまり、「汗=べたつくもの」ではなく、汗腺の働き次第で“サラサラ快適”にも“ベタベタ不快”にもなります。梅雨シーズンは活動量が減り歩数も少なくなりがちですが、日頃から適度に汗をかく運動や入浴など、生活習慣を意識して汗腺のコンディションを整えましょう。

汗べたつきとは?
良い汗と悪い汗の違いとは? 過去号もぜひご覧ください 良い汗と悪い汗の違いとは? 過去号もぜひご覧ください

皮脂べたつきとは?

汗や紫外線、エアコンによる乾いた空気など、この時期は気づかないうちに水分を奪われています。肌表面はべたついているので実感しづらいのですが、実は内側がカラカラ…そんな「インナードライ」状態が起きやすい時期です。 インナードライで肌が乾燥すると、自らを守ろうとして皮脂が過剰に分泌されテカリやべたつき、そして毛穴悩みやメーク崩れの要因に。これが「皮脂べたつき」の正体です。
大切なのは、ただ皮脂を取り去るのではなく「水分と油分のバランスを整える」こと。 うるおいをしっかり与えながら過剰な皮脂を防ぐことが、皮脂べたつきケアにつながります。

皮脂べたつきとは?

「べたつき」が発生させる
「顔臭」にも要注意!

この時期はべたつきによる不快感に加え、なんとなくニオイが気になることもありませんか?「マスクを外した瞬間が気になる…」 「朝起きた時、自分の顔まわりがなんとなくイヤなニオイ…」 実はそれ、“顔臭”のサインかもしれません。
顔では汗や皮脂が多く分泌されます。これを放置して酸化すると独特のニオイを発生させることがあります。特に梅雨シーズンや睡眠中などは汗・皮脂・汚れが混ざり合い、気づかないうちにニオイの原因に。
つまり、べたつきケアは清潔感を左右する“顔臭ケア”にもつながっているのです。

顔臭の要因「皮膚ガス」についての
興味深い本も見つけました。

「皮膚ガスのはなし」(関根嘉香著・朝倉書店)によると、皮膚からは揮発性の化学物質「皮膚ガス」が自然に放出されているそうです。この皮膚ガスはすべての人が発生させていて800種以上の種類があるそう。無臭のものから加齢臭など気になる体臭の原因になるものもあり、汗や皮脂はこの皮膚ガスの発生の要因にもなっていると紹介されています。

顔臭の要因「皮膚ガス」についての興味深い本も見つけました。

今日から始める
“べたつきNO”生活のコツ

汗や皮脂によるべたつきは不快なだけでなく、そのまま放置するとかゆみや肌荒れ、ニオイ、毛穴の目立ちなど肌トラブルの要因につながることも。特にこれからの蒸し暑い時期は、汗と皮脂が混ざり合うことでべたつきがさらに悪化しやすくなります。
次の3箇条を意識して、べたつきケアを積極的に行いましょう。

べたつきケア3箇条

1

放置しない

放置しない

日中のべたつき対策で重要なのが、「汗や皮脂を放置しない」こと。放っておくと雑菌の繁殖や皮脂の酸化につながります。まずは日中、こまめにふく習慣を。ハンカチやティッシュで軽く押さえるだけで肌の不快感はぐっと変わります。
そしてきちんと清潔に汚れを落とすこと。汗や皮脂が気になると、つい何度も洗顔したくなりますが、実は洗いすぎは逆効果です。 大切なのは、「不要な汚れは落としながら、うるおいは守る」こと。 洗顔料を使った洗顔は、朝と夜の1日2回を目安にするのがおすすめです。

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2

しっかりうるおす

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汗をかく時期は、肌の水分が想像以上に奪われています。べたつきが気になる時ほど大切なのはしっかり水分を補うこと。
化粧水の重ねづけなど、スキンケアの充実も大切ですが、忘れてはいけないのが内側からの保湿。肌のうるおいを保つためには、水分補給も欠かせません。特に夏場は汗で水分が失われやすいため、のどが渇く前にこまめに水を飲むことが大切です。

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3

生活を整える

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生活習慣を整えることも汗・皮脂対策の重要ポイントです。おすすめは、ぬるめのお湯にゆっくり浸かる入浴習慣。38〜40℃程度のお湯に10〜15分ほど浸かることで、じんわり自然に汗をかきやすくなり、汗腺機能のサポートにもつながります。暑い季節こそ、シャワーだけで済ませず“きちんと汗をかく”ことを意識して。
さらに、皮脂バランスに関わるビタミンB群を意識して摂ることで肌コンディションを整えやすくなります。特におすすめなのが、アーモンドなどのナッツ類。手軽に取り入れやすく、間食にもぴったりです。
毎日の習慣での積み重ねも、大切にしていきましょう。

しっかりうるおす

次号では「テカリ」と「ツヤ」の違いをプロのヘアメークアップアーティストの方に伺います。ツヤあふれる好きな肌をキープするコツをご紹介しますので、どうぞご期待ください。

Photography:Yuri Manabe

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