敏感肌必見！適したスキンケア方法は？アイテム選びのポイントや注意点

敏感肌とは

敏感肌とは、さまざまな要因から肌表面の角層が乱れ、バリア機能が低下した状態の肌のことをいいます。
敏感肌になると、気温の変化や花粉などの刺激により、かゆみや肌あれ、炎症を引き起こすことがあります。また、スキンケアアイテムを使用したときに赤くなったり、ヒリヒリしたりすることも。
敏感肌というと生まれ持った肌質のように捉えている方も多いかもしれません。しかし、季節の変わり目や生活習慣の変化などにより、一時的に肌のコンディションが乱れることは誰にでも起こりうることなのです。

敏感肌を引き起こす要因

敏感肌になる原因として考えられるものは、空気の乾燥や紫外線などによる外的要因と、ストレスや生活習慣などによる内的要因の2つがあります。
これらの要因により、角層が乱れ、バリア機能が低下。内部のうるおいが逃げ、外部刺激がさらに肌へ入りやすくなる悪循環となってしまいます。
もともとの肌質が関係することも考えられますが、これまで健やかな肌だった方が急に敏感状態になることもあります。特に、ストレスや疲労に晒されやすく、かつ花粉や過度な温度変化など肌を取り巻く状態が過酷になってきている現代は、誰でも敏感状態に陥る可能性があるのです。

▼敏感肌の原因やケアについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェック

敏感肌の原因・対策を徹底解説！大人女性が知っておきたい正しいスキンケア・アイテムの選び方

外的要因｜生活環境や間違ったお手入れ

季節の変わり目に起きる気温や湿度の変化、外的刺激（紫外線、花粉やPM2.5、黄砂などのアレルゲン、乾燥した空気など）は、肌トラブルの原因となります。
特に、春と秋は花粉の飛散も多く、寒暖差や湿度も大きく変化するため肌がゆらぎやすい傾向に。肌のバリア機能が低下し、普段は感じないかゆみ・赤みなどの炎症や肌あれが急に起きることがあります。
また、化粧品に配合されている成分が自分の肌に合わなかったり、クレンジングや洗顔料の洗浄力が強すぎたりすると、肌への刺激となることも。洗顔をするときに、強く肌を擦る、熱いお湯で洗い流すなどの行為も、敏感肌を招く要因となります。

内的要因｜心身の不調やストレス

肌を敏感にさせる内的要因として、ストレスの蓄積や生活の変化、睡眠不足や食生活・ホルモンバランスの乱れが考えられます。
特に睡眠は、成長ホルモンが分泌され肌の新陳代謝を促すため、すこやかな肌を保つためにはしっかりと睡眠をとることが大事です。
また、女性の場合、生理前は女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンが低下し、皮脂の分泌が高まる傾向があるため、ニキビができやすくなるなど、肌のゆらぎを感じやすくなります。
さらに、妊娠・出産や、40代後半～50代の更年期もホルモンバランスが乱れやすく、敏感肌を招く要因となります。

敏感肌にも適したスキンケアの方法・ポイント

敏感肌は、肌のバリア機能が低下しダメージを受けやすい状態になっているため、肌のバリア機能を正常に保つための適切なスキンケアが大切です。
敏感肌の方にも実践してもらいたい、基本のスキンケアの方法・やり方を紹介します。

1. クレンジング・洗顔は、摩擦を極力避ける
2. 保湿アイテムで肌にうるおいを与える
3. 日やけ止めで紫外線から肌を守る

バリア機能をサポートするためには、肌のうるおいバランスを整えることが大事です。くわしいスキンケアのやり方を説明していきます。

クレンジング・洗顔｜摩擦を極力避ける

クレンジングは、メーク汚れに加えて、トラブルの原因となる古い角質や過剰な皮脂を洗い流すことが大切です。また、摩擦を極力避けるため、コットンやシートタイプでメークオフするよりも、指の腹を使ってなじませる方法がおすすめです。
クレンジングや洗顔料の使い方を誤ると、乾燥や摩擦などの刺激を引き起こしてしまう恐れがあります。特に敏感肌の方は、肌のうるおいを保つために必要な皮脂まで洗い流さないように、過剰に洗いすぎないこと、こすりすぎないことを意識してください。

ポイント1. 使用量を守る

肌に合うクレンジング料や洗顔料を使っていても、使用量が少なければメークや汚れをしっかり落とせません。また、少量でゴシゴシとこするようになじませると、手と肌の間で摩擦が起きて肌への負担となります。使用量の目安は製品によって異なるので、記載された使用量を確認してから使いましょう。

ポイント2. しっかりと泡立ててやさしく洗う

洗顔料はよく泡立てて泡を転がすようにやさしく洗います。泡の量や質は、レモン1個分の量を目安に、手のひらを下に向けても泡が手から落ちないくらいの濃密なもっちり感が理想的です。

ポイント3. 泡はTゾーンからのせる

最初に、顔の中でいちばん皮脂が多く出やすいTゾーンから洗います。比較的皮脂の分泌が少なく皮膚のうすい目元や口元は、あとからやさしく泡をのせて洗い流しましょう。

ポイント4. ぬるま湯で丁寧にすすぐ

すすぐ際の適正なお湯の温度は32〜33℃です。体温よりも低いため、かなりぬるく感じるくらいと覚えておきましょう。また、シャワーなどの強い水圧も刺激になるので、直接顔に当たらないように気をつけましょう。小鼻やフェイスライン、髪の生え際は、とくにすすぎ残しやすい場所なので、手で触ったり、鏡を見て確認しながらしっかりと洗い流してください。

保湿｜肌にうるおいを与える

洗顔直後は、肌のうるおいが逃げやすい状態なので、なるべく早くスキンケアアイテムで満たしましょう。水分だけでなく、油分もバランスよく与えることが大切です。
ローション・美容液・クリームなどで、うるおいを何層にも与えることで角層自体をみずみずしくふっくらと保ち、すこやかな肌に導きます。

ポイント1. 洗顔後すぐに化粧水を付ける

洗顔後は肌のうるおいが逃げやすい状態なので、放っておくと、洗顔前よりも乾燥してしまいます。クレンジングや洗顔の後はすぐに化粧水をなじませましょう。

ポイント2. 手でやさしく付ける

スキンケアをする際は、手のひらでつつみこむように化粧水やクリームをなじませましょう。毎日のお手入れで、手のひらで肌に触れ、自分の肌と対話することで、心と体のゆらぎを整え、スキンケアの効果を高めます。手のひら全体を使って、ゆっくりとした動きで、心地よい圧をかけることで、人肌の温かさを感じてください。また、使用量を守ることで、スキンケア効果を高めて摩擦を防ぎます。記載された使用量を確認しましょう。

ポイント3. 乳液やクリームでうるおいを重ねる

バリア機能が低下している敏感肌は、うるおいを保持する力が弱まっており乾燥しやすい状態です。
スキンケアは化粧水だけで済ませず、乳液やクリームなどの保湿化粧品を重ねましょう。
クリームなど油分の多い保湿アイテムを重ねづけすることで、うるおいを肌に閉じ込めると同時に肌表面を保護することができます。

日やけ止め｜紫外線から肌を守る

敏感肌はバリア機能が低下しているため、紫外線ダメージを受けやすい状態です。
紫外線ダメージは肌の乾燥を引き起こし、うるおい保持力が低下することによりバリア機能が低下するため、さらに刺激を受けやすい状態になり、肌あれを繰り返しやすくなります。紫外線から肌を守ることはとても重要です。朝のスキンケアの最後に、日やけ止めを塗ることを習慣にしましょう。

ポイント1. 使用量を守る

日やけ止めにはジェルやミルク、クリームなどさまざまな種類があります。製品によって適切な使用量は異なるので、記載されている使用量を塗ることが大切です。より効果を高めるため、日やけしやすい鼻や頬など、顔のなかでも高さのある部位には重ね塗りをしましょう。

ポイント2. 必要に応じて塗り直す

日やけ止めは汗や摩擦などで取れてしまうと効果が薄れるので塗り直しが必要です。
目安としては、運動をしているときや汗をかいているときは2～3時間、海やプールで泳いでいるときは30分ごと。メークをしているときはティッシュなどで皮脂や汗をおさえて日やけ止めを重ねたり、紫外線カット効果のあるファンデーションやフェイスパウダーなどで化粧直しをするのもおすすめです。

▼敏感肌に合う日やけ止めについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェック

敏感肌に合う日やけ止めはある？選び方とおすすめアイテムを紹介

敏感肌の方に適したスキンケア商品の選び方

ここでは敏感肌の方がスキンケアを選ぶときに気をつけるとよいポイントを解説していきます。

肌の刺激になる成分を避ける

敏感肌の方は、スキンケアアイテムに、肌に刺激になる成分が含まれていないか見極めることも重要です。
アルコール、合成香料、着色料などの刺激になりやすい成分は肌あれや炎症の原因にもなるため、これらの成分が入っていないものを選びましょう。成分表示を確認し、自分にどんな成分が刺激になるのか日ごろから調べることをおすすめします。

敏感肌向けに開発された商品を選ぶ

敏感肌向けに開発されたスキンケア商品を選ぶこともひとつの方法です。なるべくテスト済みの化粧品を選ぶといいでしょう。
敏感肌の方に参考にしてほしいおすすめのテスト方法に下記の3つがあります。

なかでも、敏感肌の方の協力による連用テストを実施している製品は少ないので、参考にしてみてください。

*1アレルギーテスト済み（全ての方にアレルギーが起こらないというわけではありません）
*2敏感肌の方の協力による連用テスト済み（全ての方の肌に合うというわけではありません）

肌の悩みや理想の肌に合わせて選ぶ

敏感肌の方は、肌のバリア機能が乱れることによる肌あれやかゆみのほか、さまざまな肌悩みも抱えていることがあります。
敏感症状だけでなく、しわやハリ不足などの加齢に関する悩みがある方、敏感肌かつ脂性肌という方やニキビができやすい方など、悩みはさまざまあるでしょう。
そんな方は、敏感肌向けに作られた化粧品の中でも肌悩みに合わせたケアができるスキンケアアイテムを選ぶのがおすすめです。

敏感肌にアプローチするディセンシアのスキンケアシリーズ

ディセンシアは、ポーラ・オルビスグループの敏感肌ブランドです。創業以来、ポーラ化成研究所と連携して研究・開発を続けています。
長年培ってきた敏感肌研究に基づき、度重なる試行錯誤の末に、肌の最表層（角層）を整え、すこやかな肌へと導く独自技術を開発しました。

DECENCIA（ディセンシア）シリーズ

「ディセンシアシリーズ」は、ゆらぎがちな大人の肌でもエイジングケア※を叶えます。
敏感状態の悩みと、エイジングの悩みが似ていることを発見。エイジング悩みの解決のために、「角層を整える」という美容理論を軸に、大人ならではの敏感な肌の角層を整え、ゆらぎに負けないすこやかな肌に導く角層起点のエイジングケア※シリーズです。

※年齢に応じたケア

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つつむシリーズ

ディセンシアのなかでも特に敏感肌に悩む方向けのスキンケアライン「つつむ」。
バリア機能が低下している角層をサポートする高敏感肌ケアシリーズです。
肌をいたわりながら、繊細な肌をうるおいでやさしく包み、うるおいをしっかりと保持しながらしなやかな美しい肌へと導きます。バリア機能が低下している角層を優先的にケアし、うるおいに満ちたゆらぎなき美しさへと向かう、高敏感肌ケアシリーズです。

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敏感肌の方が新しいスキンケアを使う際の注意点

敏感肌処方のスキンケアであれば、肌あれのリスクは低めですが、いつもよりも敏感状態を感じるときは、注意が必要です。下記のポイントをぜひ参考にしてみてください。

• パッチテストをする
• 生理前後の7日間の使用は避ける
• 部分的に少量ずつ使用する
• 異なるスキンケアを試しすぎない
• スキンケア後半に使うアイテムから切り替える     

それぞれの詳細を解説していきます。

パッチテストをする

肌に合うか心配なときは、パッチテストをしましょう。
少量を上腕の内側など目立たない部位に塗布し、24時間経過後に肌の状態を確認します。ブツブツやかゆみなどの症状がなければ、そのまま使用しても基本的には問題ありません。
もし異常が出た場合は肌に合わない可能性があるので、使用は避けた方がいいでしょう。パッチテストで問題がなくても、季節や体調、部位により合わないこともあります。

生理前後の7日間の使用は避ける

女性の肌はホルモンバランスの変化によって変化します。特に生理前後の7日間は、ホルモンバランスが乱れて肌が敏感になりやすい時期です。
普段から生理前後に肌のコンディションに乱れを感じる場合は、生理が終わった1週間後の、肌状態が落ち着く時期を見極めて、新しいスキンケアアイテムを使い始めるようにするとよいでしょう。

部分的に少量ずつ使用する

普段から肌あれしやすい方は、初めて顔に塗布する際は少量から始めて肌の様子を確認しましょう。
特に、目元や口元などの皮膚が薄い部分はあれやすいので、目立ちにくいほかの部分に少量ずつ、様子を見ながら使用することをおすすめします。

異なるスキンケアを試しすぎない

スキンケアを塗布して肌がヒリヒリしたり、あれたりすると別のスキンケアアイテムを試したくなると思います。しかし、肌が敏感になっているときにあれこれ試すことは、肌の負担になる可能性がありますので避けましょう。
また、複数のスキンケアアイテムを一気に変えると、刺激を感じたときにどのアイテムがあわなかったのかが判断しにくいため、1種類ずつの使用がおすすめです。

スキンケアの後半に使うアイテムから切り替える

肌への刺激が心配な場合は、洗顔料や化粧水などスキンケアのファーストステップに使うアイテムではなく、いくつかアイテムを重ねた後、スキンケアの後半に使うクリームなどから切り替えるのも、新しいスキンケアを試すときのコツです。
肌に合うようであれば乳液、ローションと、肌により近い、スキンケア前半に使うアイテムに順番に切り替えてみましょう。

敏感肌には肌への負担を抑えたスキンケアが大切

敏感肌は、さまざまな内的・外的刺激によって、肌のバリア機能が低下した状態（角層の乱れ）の肌のことをいいます。
角層が乱れてバリア機能が低下した状態だと、こするなどの物理的刺激や、温熱やピーリングなどの化学的刺激が強すぎるケアは、炎症を悪化させ、さらに敏感肌の負担になってしまうと考えられます。
避けるべきスキンケア方法は下記のとおりです。

• 強い摩擦などにより古い角層を物理的にはがすケア
• ピーリングなど古い角層をはがすケア
• 過度に温熱を加えるようなケア
• 辛過ぎるものやお酒の大量な摂取     

敏感状態の肌は、未熟な角層細胞が表面に上がってきていて刺激を受けやすい状態のため、物理的にこすったりはがすケアはNG。
また、敏感肌は肌内部に炎症を起こしている可能性が高いため、過度な温熱は炎症をさらに加速させる要因になります。エステや美顔器といったケアも敏感状態が落ち着いてからにしましょう。
加えて、辛いものやお酒も過度に皮膚温を上げ、炎症を促進する要因になるので敏感状態の時はおすすめできません。自身の生活習慣の見直しも行い、すこやかな肌を目指しましょう。

敏感肌のスキンケアに関するよくある質問

ここでは、敏感肌のスキンケアに関するよくある質問とその答えを解説します。

敏感肌のスキンケアのポイントは何ですか？

肌のバリア機能をサポートするためには、肌最表面の角層が健やかに整っている状態へ導くスキンケアが大切です。クレンジングや洗顔時だけでなく、スキンケアアイテムで保湿する際にも角層を傷めないよう摩擦を極力避けましょう。
また、保湿のお手入れでは、ローション、美容液、クリームなどで、水分や油分をバランスよく、うるおいを何層も与えることで、角層自体をみずみずしくふっくらと保つことが大切です。
さらに保湿の後は、日やけ止めを塗り紫外線からの刺激から肌を守り、日やけを防ぐことが大事です。
それぞれのポイントをまとめましたので、参考にしてみてください。
     
＜クレンジング・洗顔のポイント＞

• 使用量を守る
• しっかりと泡立ててやさしく洗う
• 泡はTゾーンからのせる
• ぬるま湯で丁寧にすすぐ

＜保湿のポイント＞

• 洗顔後すぐに付ける
• 手でやさしく付ける
• 乳液やクリームでうるおいを重ねる

＜日やけ止めのポイント＞

• 使用量を守る
• 必要に応じて塗り直す

これらのスキンケアのやり方を守って、外的刺激から肌を守りましょう。

敏感肌の人は普通肌用の化粧水を使わないほうがいいですか？

敏感肌向けではない化粧水には、肌への刺激となりやすい成分が含まれているものもあります。
肌への刺激になりやすい成分が含まれていない、肌のバリア機能をサポートする成分が配合されているなど、敏感肌を考慮した設計のものを選ぶのがおすすめです。

新しいスキンケアアイテムを使って赤みが出た場合、使わないほうがいいですか？

新しいスキンケアを使って肌に刺激を感じたときは、ただちに使用を中止しましょう。そのまま使い続けると、肌の状態が悪化する可能性があります。
肌を休ませても肌あれや炎症が続く場合は、皮膚科医などの専門医に相談してください。

敏感肌の洗顔で注意するべき点は？

毎日の洗顔は、汚れや古い角質、余分な皮脂を洗い流すために欠かせません。
ごしごしとこすってしまうような洗顔方法は、肌の負担になる恐れがあります。洗顔料をしっかりと泡立てて、泡を顔で転がすように洗い、32～33℃程度のぬるま湯でていねいに洗い流しましょう。
洗顔料に刺激を感じる方は、水洗顔を試してみるのもよいでしょう。