とにかく暑い〜。暑くてたまらない〜。これからの夏はどうなってしまうのだろう。そんな会話があちこちで飛び交います。ちなみに気象庁では最高気温が25℃以上の日を夏日、30℃以上は真夏日、35℃以上は猛暑日と呼んでいますが、もはや地区によっては最高気温が40℃に届きそうな昨今。さらに新しい呼び名が必要になりそうな勢いです。
とはいえ、せっかくの楽しい夏。心地よく過ごしたい!と思う方に、身近なところにもそのヒントが隠れていたというお話しです。
「よく、薬を飲むこと、つけることを “服用する”もしくは“内服、外服”と言いますよね。なんで服という言葉が使われているのか、ご存じですか?」こんな興味深いお話を伺ったのは、最近知ったtakes.というファッションブランドの代表、染谷裕之さんから。
「皮膚は人体最大の臓器です。寒暖の変化に対応し、常に色々なものを感じとり、有害な物質や紫外線などから体を守っています。中国儒教の経典などに『飲食衣服は大薬』と書いてあるのですが、昔、病気になると薬草をしみこませた布をからだにまいていたそうです。肌に触れるものは、想像以上にわたしたちの健康に関わっているという事実に、これまで50年近くファッションの業界に携わってきた私自身も改めてハッとして。それで、本当にからだにいい服を、からだにいい素材で、それもカッコよく作ろうと思ってtakes.を始めました」
takes.は、“竹で作った素材で人々を健康に”という想いから、肌に直接触れるTシャツなどを中心に展開しています。染谷さんは、メインとなる素材である竹の持つ機能、その竹を活かしていくために配合するオーガニックコットンの厳選、サスティナブルな視点など、製品に対するたくさんのこだわりを教えてくださいました。
肌が本当に心地よいと思うことは、美しさにも健やかさにもつながっている。これはディセンシアも確信を持っていたことなので、その通り!と心からシンパシーを感じます。
実際に私も、takes.を着用してみました。汗も暑さもスッと抜けていくような体感。冷房の中でもヒヤッとかゾクッとかしない。そしてなんだか疲れにくいような。本能が自然とクリアになっていって「心地よいことが、からだにいい」という感覚が、自らの内側に目覚めていくようです。
早速、幼い頃から顔もからだも肌が繊細で、テクニカル素材の快適インナーなどに反応して痒くなったり赤みが出たりしがちな妹へ、誕生日ギフトとして進呈してみました。「お姉ちゃん、これめちゃくちゃ気持ちいいし、おしゃれ! 他の色、自分で買いたい!」と大喜び。興奮気味にメッセージをくれました。肌って、やっぱりスゴイ。本当にいいものを、ちゃんと感知しています。
では、そんな感知力を持った肌。夏はどんな風に洗っているか。うるおしているか。肌に快適な状態が健やかさにつながるからこそ、スキンケアの基本中の基本である“洗う”“うるおす”を捉え直してみる必要があると、改めて感じました。
どんなにいい製品を使っていても、お手入れ法を間違えてしまうと、肌に悪影響が出ることもあります。まずは、“洗う”について、ぜひ知っていただきたいことから。
ジューシーで美味しい桃。とっても繊細なので、手で洗う意識ではなく流水をかけるように、力を入れずに洗うのがコツだとか。
実はこれ、肌も同じ。特に過酷な環境下を過ごす夏の肌は、桃と同じくらい丁寧に洗うことが大切です。
摩擦を防ぐために、泡はたっぷりと。ただし、泡を増やそうとして洗顔料を増やしてしまうと、肌の刺激につながるのでご注意を。ディセンシアシリーズでは1cmが正しい量なので、改めてチェックしてみてください。適量をレモン1個分くらいの大きさになるまで泡立てるのが目安ですが、この時期は特に肌に負担がかからないように、使用量は変えずにさらに泡立ててみるのもおすすめです。たっぷりの泡を使い、その泡だけが肌に触れるような感覚でふわりふわりと洗いましょう。ゴシゴシ洗いは厳禁です。
「汗をかくたびにさっぱりと洗顔したいのですが、1日に何度も洗っても問題ないですか?」というご質問をいただくことがあります。日常生活の範囲であれば、毎回洗顔料を使って洗うのは少々洗いすぎです。洗いすぎは、肌をこすることにつながり負担をかけてしまうだけでなく、うるおいを守っている肌の上の美肌菌(表皮ブドウ球菌)の栄養になる汗や皮脂を奪いすぎてしまいます。
汗をかいた時には、うるおい成分の入ったミストなどを多めにかけてティッシュで汗や皮脂を抑えるだけでもスッキリするので、ぜひ試してみてください。(汗をふいたタオルよりも、清潔なティッシュの方が衛生的でおすすめです)
そして洗いあがりチェックを。さーーっぱりして気持ちいい!と思えるまで洗いたい季節ですが、その度合いには十分にご注意を。にっこり笑って笑顔を作ったときにつっぱるように感じたら、それはうるおいが奪われすぎた肌からのSOSです。桃のようにジューシーで柔らかい肌に洗いあがっていれば正解です。
ディセンシアではお電話はもちろん、オンラインでも専門カウンセラーによる無料美容アドバイスをしています。気になることがあれば、どしどしこちらもご利用ください。
夏の肌、私たちが実感している以上にインナードライで乾いています。次回「夏だからこそ、うるおい」をテーマに取り上げますので、ぜひこちらもご期待ください。
それでは、今日はそろそろ失礼して、おやつに桃をいただいてきます!
Vol.02 2024年 盛夏