敏感肌とはどんな肌?原因・対策を徹底解説!大人女性が知っておきたい正しいスキンケア・アイテムの選び方
敏感肌とは、肌を守るバリア機能が低下し、ダメージを受けやすい状態になっている肌のことをいいます。普段は敏感肌でない方も、何らかの要因で肌状態が不調になると、ひりつきや赤み、乾燥などの敏感症状を感じることがあるかもしれません。
この記事では、敏感肌の特徴や原因について深掘りし、徹底的に解説します。また、正しいスキンケア方法と敏感肌のスキンケアアイテムの選び方もご紹介していますので、ぜひご覧ください。
INDEX
敏感肌とはどんな肌?
敏感肌とは、さまざまな要因から肌表面の角層が乱れ、バリア機能が低下した状態の肌のことをいいます。
バリア機能を担う角層は肌のいちばん外側にあり、外的刺激から肌を守りつつ肌のうるおいを外に逃がさない役割をしています。たった0.02mmの薄さしかない、この角層のうるおいを保つことが、すこやかな肌のためには特に重要です。
ひとたび角層が乱れると、花粉や黄砂、PM2.5などの刺激物質の影響を受けやすくなり、炎症や肌あれを引き起こしてしまいます。これは誰もが起こりうることなのです。
美肌のカギは「角層」
美しい肌を保つうえで欠かせない存在が、「角層」です。この薄さわずか0.02mmの層は、肌の表面を覆い、外部の刺激から守る役割と、肌内部のうるおいを閉じ込める役割を担っています。肌質(肌性)や肌の状態は、この角層の健康状態に大きく左右されるのです。
角層の役割と構造
すこやかな角層は、一つひとつの細胞が規則正しく並び、隙間なく密接しています。この状態が維持されることで、外部刺激から守り、肌内部の水分蒸発を防ぎます。これが「バリア機能」と呼ばれるものです。
しかし、角層が乱れると、細胞間に隙間ができ、バリア機能が低下します。これにより、以下のような影響が生じます。
●外部刺激を受けやすくなる
アレルゲンや紫外線、汚染物質などが肌内部に侵入しやすくなり、赤みやかゆみなどのトラブルが起こりやすくなります。
●水分の蒸発
肌内部の水分が角層の隙間から失われ、乾燥が進行します。
角層の乱れが引き起こす敏感肌
角層が乱れた状態の肌はバリア機能が低下し、外部刺激に過敏に反応するようになります。その結果、以下のような症状が現れやすくなります。
●肌のかゆみやヒリヒリ感
●赤みや炎症
●肌がつっぱるような乾燥感
角層を整えるケアを行うことで、こうしたトラブルを予防することができます。
▼バリア機能の働きについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック

肌のバリア機能をサポートする方法|美しい肌に導くコツは角層のケア!
あなたは敏感肌?5つのサインをチェック
肌がかゆい、ピリピリする、赤みがあるなどの自覚症状があっても、それが敏感肌なのかは判断しにくいものです。まずは、下記項目をチェックしてみましょう。
- 肌がかさつきやすい
- ひりひり、ピリピリすることがある
- 赤くなったりかゆみが出ることがある
- パフやタオルなどの刺激で赤くなりやすい
(物理的な摩擦に反応しやすい) - 季節や体調の変化で肌が不安定になりやすい
(花粉、PM2.5,ホルモンの月のリズム、寝不足やストレスなど)
1つでも当てはまるものがあれば敏感肌かもしれません。
また、例えば、「何かを変えたわけではないのに、スキンケアをすると肌がひりひりしたり、いつもより乾燥する感じがする」「日やけ止めを塗っているのに、外出後に肌が火照ったり赤みを感じる」といった経験はありませんか?
これらは、肌が敏感に傾いている兆候かもしれません。日常生活での肌の変化や反応を観察しながら、スキンケアや生活習慣を見直してみましょう。敏感肌のケアは早めの対応が大切です。
敏感肌の原因【環境・外部からの刺激】


敏感肌を引き起こす外的要因には、日常生活の中で気づきにくいものが多くあります。具体的な原因について解説します。
急激な気温の変化
季節の変わり目における急激な気温変化は、体や肌に大きな負担をかけます。
●自律神経の乱れ
気温の急変により自律神経が乱れると、肌のバリア機能が低下し、外的刺激を受けやすい敏感な状態に陥ります。
●秋冬の乾燥
気温の低下に加えて湿度も下がるため、肌は特に乾燥しやすくなります。乾燥は肌あれや敏感肌の大きな原因の一つです。
▼季節の変わり目の変化が肌に与える影響についてはこちらの記事をチェック

季節の変わり目に肌があれる原因と対策。ゆらぎやすい大人の肌はバリア機能を整えるのがカギ!
空気の乾燥と湿度の変化
肌に大きな影響を与えるのが、室内外の乾燥と湿度の変化です。
●エアコン使用による乾燥
夏や冬にエアコンを使用すると、室内の空気が乾燥します。乾燥した空気は肌の水分を奪い、バリア機能を弱めてしまいます。
●外気の乾燥
特に冬は、外気そのものが乾燥しているため、肌がより乾燥しやすい環境に置かれます。
●高温多湿の影響
夏の高温多湿も、汗や皮脂分泌が過剰になることで肌に負担をかけることがあります。適切な温度と湿度を保つことが重要です。
肌のためにも温度だけでなく、加湿器を併用し、適切な温度と湿度を保ちましょう。
紫外線
紫外線は夏だけでなく、一年中肌に影響を与えています。1日のなかでも紫外線量は変化しており、朝8時ころから増え始め、11~13時にピークをむかえます。日中は特に注意が必要です。
また、雨や曇りの日でも紫外線は降り注ぎ、窓を通して室内にも入ってきます。UVケアを怠ると、室内にいても肌にダメージが蓄積されます。
日中の外出時のUVケアはもちろん、室内でもカーテンを閉める、日やけ止めを塗るなどのUVケアを忘れずにしましょう。
花粉・黄砂・PM2.5などのアレルギー物質
アレルギーの原因となる花粉や黄砂、PM2.5などの物質が肌に付着すると、敏感肌の症状を悪化させる原因になります。
●花粉の付着による肌トラブル
花粉が肌に付着すると、アレルギー反応で、かゆみやひりつき、熱っぽさを感じることがあります。
●摩擦によるバリア機能の低下
かゆみを感じて肌をかいてしまうと、摩擦によってさらにバリア機能が低下し、敏感肌を悪化させることがあります。
●花粉爆発の影響
近年、花粉が黄砂やPM2.5などと接触すると「花粉爆発」が発生し、花粉が通常よりも小さい粒子になって飛散されるといわれています。この粒子は肌に付着しやすく、刺激を与えやすいと考えられます。
マスクや衣類などの摩擦
マスクやマフラーが顔に触れるなどの物理的な摩擦も、肌のバリア機能が低下しているときには刺激になりえます。また、マスクを外したときにマスク内にこもった蒸気や汗が一気に放出されるため、急激に水分が失われ乾燥を招いてしまうことも。
敏感肌の原因【ストレス・睡眠不足などの内的要因】
敏感肌を引き起こす要因は人によってさまざまあり、外的要因以外に内的要因もあります。
過度なストレス・不安など心の不調
過度なストレスや蓄積したストレスは、メンタルに不調をきたします。
自律神経のバランスが乱れると血液の循環が滞り、その結果、ターンオーバーが乱れバリア機能が低下するため、敏感状態に陥ってしまいます。
睡眠不足・疲労など体の不調
睡眠不足が続いたり仕事や家事・育児などで疲労がたまったりすると、バリア機能が低下することも。
肌のバリア機能が低下すると、外部からの刺激を受けやすくなります。たとえば、顔をこするだけでも、肌がかゆくなったり赤くなったりすることがあります。
敏感肌の原因【スキンケア】
特にスキンケアを変えたわけではないのに、なんとなく肌の調子が悪くなることはありませんか?
毎日のスキンケアによって敏感肌になっていることもあります。「あれ?ちょっと何かが違う」と感じたときは、スキンケアの方法を見直してみてください。
肌に合わないアイテムを使いつづける
肌が敏感になっているときには、自分の肌に合わないアイテムを使うことは避けましょう。
たとえば、
●敏感肌には刺激になりやすい成分が配合されているアイテム
●洗浄力が強すぎるクレンジングや洗顔料
など
使用すると肌が赤くなったりヒリヒリしたりするスキンケアアイテムは、肌に合っていない可能性があります。肌に異常を感じたら、すぐに使用を中止しましょう。
また、肌に合わないアイテムを使い続けると、バリア機能がさらに低下して症状が悪化することがあるので注意しましょう。
誤ったスキンケア
誤ったスキンケア方法も、敏感肌を招く原因になります。
- メークオフや洗顔時にごしごし洗う
- 熱いお湯で洗い流す
- 洗顔後タオルでごしごし拭く
- スキンケアをなじませるときコットンや手でこする
これらの方法は、摩擦刺激により肌表面にダメージを与え、バリア機能を低下させる原因になりえます。
顔に触れるときは心地いいと感じる程度の圧で、摩擦を与えずやさしいタッチで行いましょう。
また、洗い流すときは、少し冷たいと感じるぬるま湯(皮膚の温度よりも低い32〜33℃)でやさしく洗い流します。強い水圧のシャワーなどは直接肌に当てないように注意しましょう。
敏感肌の原因【ホルモンバランスの乱れ】
敏感肌の原因として見過ごせないのが、ホルモンバランスの乱れです。特に女性は、生理周期やライフステージに応じて肌の状態が大きく変化します。この変化の背景には、女性ホルモンが深く関わっています。
女性ホルモンには主に「プロゲステロン(黄体ホルモン)」と「エストロゲン(卵胞ホルモン)」の2種類があります。それぞれのホルモンが肌に与える影響を理解することで、敏感肌の原因をより深く知ることができます。
生理前・生理中のホルモンバランスの乱れ
女性は約1ヵ月周期でホルモンバランスが変化し、それが肌に大きな影響を及ぼします。
主に作用するのが、プロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)です。この2つのホルモンの変化によって、以下のような肌トラブルが起こりやすくなります。
生理前の肌トラブル
生理前になると、プロゲステロンが活発になります。プロゲステロンは皮脂分泌を活発にする働きをもっているため毛穴詰まりやニキビができやすくなることがあります。
生理中の肌トラブル
生理が始まると、プロゲステロンが急激に減少し、エストロゲンも減少したままの状態が続きます。この時期は、肌の水分と油分が少なくなり乾燥しやすいため、肌が敏感な状態になります。
また、生理前と生理中は外部刺激を受けやすくなり、肌が不安定になるため赤みやかゆみといった症状が出やすくなります。
妊娠中のホルモンバランスの乱れ
妊娠中のホルモンバランスは、妊娠初期・中期・後期で変化し、肌にもさまざまな影響を与えます。特に注目すべきは、プロゲステロンとエストロゲンの分泌量です。
妊娠中のホルモンの変化
妊娠すると、プロゲステロンとエストロゲンが右肩上がりに増加し、出産時にピークを迎えます。プロゲステロンの影響で皮脂分泌が活発になり、肌がベタつきやすくなります。
また、プロゲステロンは腸の動きを抑制する作用があり、便秘になりやすい傾向があります。老廃物が腸内にたまり、血液を通じて全身に運ばれることで、肌あれが起こりやすくなります。
産後のホルモンバランスの乱れ
出産後、エストロゲンが急激に減少します。肌のターンオーバーが乱れたり、皮脂分泌が増加することにより角層が乱れ、毛穴詰まりやニキビができやすい状態に。
産後のホルモンバランスは徐々に妊娠前の状態に戻りますが、この間も不安定な肌状態が続くため、敏感状態の肌が長期に及ぶこともあります。
▼産後の肌あれの原因や対処法についてはこちらの記事をチェック

産後の肌あれの原因とは?対処法やスキンケアアイテムの選び方
更年期のホルモンの減少
40~50代に迎える閉経前後の更年期も、敏感肌の大きな要因となります。
閉経前後には、エストロゲンとプロゲステロンの分泌がともに減少します。
エストロゲンの減少は、肌のコラーゲン生成を抑制し、肌のうるおいが減少します。また、皮脂分泌の働きをもつプロゲステロンも減少するので、更年期の肌は水分と油分の両方が不足し、外部刺激に対して敏感になります。さらに、肌が乾燥することで、シワやハリ不足といったエイジングサインも目立ちやすくなります。
▼更年期に起こる肌あれの原因や対策についてはこちらの記事をチェック

更年期の肌あれは女性ホルモンが影響している?今こそスキンケアと生活習慣の見直しを
敏感肌の原因【生まれ持った体質】
遺伝的要素が関係し、生まれつき外部刺激に弱い敏感な肌を持つ人もいます。
例えばアレルギー体質の人は、花粉や食べ物などに過剰反応し、肌に赤みやかゆみが出やすくなります。
また、先天的な皮膚疾患や免疫機能の異常によって、肌のバリア機能が弱まり、敏感肌になることもあります。
敏感肌になりやすい体質の方も、日々の適切な対策によってすこやかな肌を保ちたいですよね。自分の肌の特性を理解し、それに合ったケアを見つけましょう。
敏感肌が知っておきたいスキンケアアイテムの選び方
ここからは、敏感肌の方に向けたスキンケアアイテムの選び方をご紹介します。
どのような表示がされている商品がよいのか、どのような基準で選んだらよいのか参考にしてみてください。
肌への刺激になりやすい成分を避ける
敏感肌の方にとって肌への刺激になりやすい成分には、アルコール、合成香料、着色料などがあります。これらの成分は、角層が乱れてバリア機能が低下している肌に赤みやヒリヒリ感を引き起こすことがあります。
特に敏感状態のときには、炎症の原因となる場合もあるため、「アルコールフリー」、「無香料」または「合成香料不使用」、「無着色」などと記載された商品を選ぶことをおすすめします。肌に刺激がある成分が含まれていないか、チェックするようにしましょう。
テスト済み商品を選ぶ
スキンケアアイテムは「消費者が商品を使ったとき、肌トラブルが発生しないか」などの観点からさまざまなテストを実施しています。
ここでは、敏感肌の方に参考にしてほしいおすすめのテスト方法を3つご紹介します。
アレルギーテスト※1 | 皮膚に対するアレルギー性を評価するために行います。 原料や製品を塗布したパッチにより閉塞貼布を繰り返し、皮膚に反応が出るかを確認することでアレルギー性を評価します。 |
敏感肌の方の協力によるパッチテスト | 皮膚に対する刺激性を評価するために行います。 敏感肌の方にご協力をいただき、パッチテスト用絆創膏に原料や製品を塗布し、二の腕の内側や背中に24時間または48時間貼付します。 絆創膏を剥離した後に赤みや腫れなどの反応の有無を観察して判定します。 |
敏感肌の方の協力による連用テスト※2 | 敏感肌の方にご協力をいただき、実際に自宅で数週間商品を使った後に、肌にトラブルが出ることなく使用できているかを医師が判定します。 |
敏感肌の方は、上記のようなテスト済みの化粧品を選ぶとよいでしょう。
※1 アレルギーテスト済み(全ての方にアレルギーが起こらないというわけではありません)
※2 敏感肌の方の協力による連用テスト済み(全ての方の肌に合うというわけではありません)
アイテム別!敏感肌への対処法
敏感肌の方にとって、スキンケアやメークアイテムを正しく選び、適切に使うことは肌を守るうえで大切です。ここでは、各アイテムの選び方と使い方のポイントを解説します。
クレンジング
クレンジングは、肌に摩擦を与えずに汚れやメークをしっかり落とすことが重要です。こすりすぎると角層が乱れ、バリア機能が低下するため、肌での摩擦が起こりにくいクッション性のあるクリームやジェルタイプがおすすめです。クリームは油分が多くつっぱり感を軽減し、ジェルは水分が多くみずみずしい洗いあがりを目指せます。
▼敏感肌向けクレンジングの選び方についてはこちらの記事をチェック

敏感肌向けクレンジングの選び方|種類の違いやうるおいを守りながら汚れを落とす方法
洗顔
洗顔もクレンジング同様に摩擦を控えることが大切です。洗顔ネットでたっぷり泡立てた濃密な泡で肌をやさしく洗いましょう。泡の量はレモン1個分が目安で、手が肌に触れないくらいの泡で洗うのが理想です。
▼敏感肌向け洗顔料の選び方についてはこちらの記事をチェック

敏感肌向け洗顔料の選び方|肌に刺激を与えない洗い方も紹介
化粧水・ローション
敏感肌の保湿には、摩擦を避けるため、コットンを使わず手で優しくなじませる方法がおすすめです。手のひらで人肌程度に温めて、顔を包むようにやさしくなじませましょう。
とろみのある化粧水は肌なじみが良く、敏感肌の方にも適しています。
肌に合うか不安な場合は、サンプルを試してから使用しましょう。
▼敏感肌向け化粧水の選び方についてはこちらの記事をチェック

敏感肌向け化粧水の選び方。肌荒れ対策と肌にやさしいスキンケア
美容液
敏感肌用の、肌への刺激が少ないものを優先しましょう。その中で、美容液は肌悩みに合わせたものを選ぶのが望ましいです。シワ対策ケア、美白※ケア、キメを整えるケアなど、さまざまな種類があります。
また、使用順序や使用量は商品により異なるので使う際には必ず確認しましょう。
※美白とはメラニンの生成を抑えてシミやそばかすを防ぐこと
▼敏感肌向け美容液の選び方についてはこちらの記事をチェック

敏感肌向け美容液の選び方|肌悩みに合わせたおすすめ商品も紹介
クリーム・乳液
クリームは保湿と保護の役割を果たし、乳液よりも油分が多いため水分蒸発を防ぐフタのような効果があります。
化粧水、美容液、クリームと種類が異なるうるおいをミルフィーユ状に重ねづけすることで、うるおいを保ち、逃がしにくくなります。


▼敏感肌向けクリームの選び方についてはこちらの記事をチェック

敏感肌向けクリームの選び方。理想の肌に近づくための選択とは
日やけ止め
日やけ止めは、紫外線ダメージから肌を守るため、敏感肌の方にとって重要なアイテムです。
「敏感肌向け」商品のなかでも、保湿力が高いミルクタイプやクリームタイプがおすすめです。
摩擦刺激にならないようにこすらずになじませる、刺激の少ない成分を選ぶなど、基本的な使い方や選び方はほかの商品と同じです。
また、外出シーンにあわせたSPF値やPA値によって、外出シーンに合わせて選んだり、使い分けたりするとよいでしょう。
▼敏感肌向け日やけ止めの選び方についてはこちらの記事をチェック

敏感肌に合う日やけ止めはある?選び方とおすすめアイテムを紹介
化粧下地
化粧下地を選ぶ際は、日やけ止め効果のあるもの、かつ理想の仕上がりや肌悩みに合わせて選ぶのがポイントです。くすみが気になる場合はトーンアップ効果、赤みを隠すには色補正効果、毛穴を目立たなくするには、肌表面をなめらかに見せるものがよいでしょう。
▼敏感肌向け化粧下地の選び方についてはこちらの記事をチェック

敏感肌向けの化粧下地の選び方|使い方のポイントや注意点も解説
▼肌のくすみの種類やメカニズムについてはこちらの記事をチェック

肌のくすみとは?色別の原因・対策と敏感肌との関係性
ファンデーション
敏感肌の方は、刺激になりやすい成分が配合されていない、敏感肌向けのファンデーションをおすすめします。乾燥から守る保湿力の高いタイプを選び、厚塗りは避け、ナチュラルな仕上がりを目指しましょう。
また、摩擦を軽減するという点では、スキンケア効果・下地効果を兼ね備えたBBクリームなどを選ぶことで、使うアイテム数を減らし肌に触れる回数を減らすのも良いでしょう。
メーク時は、リキッドタイプやクリームタイプなどは、手指にとってなじませるのがおすすめですが、パフやスポンジを使う際は、清潔なものを使用し、こすらないようになじませるようにしましょう。また、マスカラはお湯で落とせるタイプがおすすめです。
敏感肌の方は、適切なケアで肌の負担を軽減し、快適な毎日を過ごしましょう。
▼敏感肌向けメークアイテムの選び方についてはこちらの記事をチェック

敏感肌でもメークをしてもいい?肌悩みをカバーしながらメークするコツを徹底解説
敏感肌にアプローチするディセンシアのスキンケアアイテム
ディセンシアは、ポーラ・オルビスグループの敏感肌ブランドです。創業以来、ポーラ化成研究所と連携して研究・開発を続けています。長年培ってきた敏感肌研究に基づき、度重なる試行錯誤の末に、肌の最表層を整えすこやかな角層へと導く独自技術を開発しました。
アルコール不使用、合成香料不使用、無着色(一部商品を除く)に加え、アレルギーテスト済み※1・敏感肌の方のご協力によるパッチテスト済み・敏感肌の方によるご協力による連用テスト済み※2など、長年培ってきた敏感肌研究に基づき、厳格な安全基準を設定し、クリアしたものだけをお届けしています。
また、同時に、効果感も重視。成分、香り、使い心地、パッケージの素材にまでこだわり、より高みを目指した商品開発に取り組んでいます。
※1 すべての方にアレルギーが起こらないというわけではありません。
※2 すべての方の肌に合うというわけではありません。
敏感肌でもエイジングケア※ができる「DECENCIA(ディセンシア)」シリーズ

「ディセンシアシリーズ」は、ゆらぎがちな大人の肌でもエイジングケア※1シリーズ。 敏感状態の悩みと、エイジングの悩みが似ていることから、エイジング悩みの解決のために、「角層を整える」という美容理論を軸に、大人ならではの敏感な肌の角層を整え、ゆらぎに負けないすこやかな肌に導く角層起点のエイジングケア※1シリーズです。
「最近化粧品が合わなくなった気がする」「季節の変わり目や生理前に肌がかゆくなったり、かさついたりするようになった」そんな肌の変化が気になったときは、エイジングケアを始めるタイミングかもしれません。
ディセンシアはメーク落としからクリームまで全10アイテム。
なかでも、代表アイテム「ディセンシア クリーム」は、美肌の要である整った角層にアプローチする独自成分「ヴァイタサイクルヴェール®」を搭載しています。肌表面にクリームを纏い、理想的※2な角層を擬似的に再現。使い続けることですこやかな角層を目指せる、敏感肌※1のためのクリームです。
※1 年齢に応じたケアのこと
※2 うるおいに満ちた
刺激に敏感な肌へアプローチ「TSUTSUMU(つつむ)」シリーズ
ディセンシアのなかでも特に敏感肌に悩む方向けのスキンケアライン「つつむ」。バリア機能が低下している角層をサポートします。
肌をいたわりながら、繊細な肌をうるおいでやさしく包み、うるおいをしっかりと保持しながらしなやかな美しい肌へと導きます。バリア機能が低下している角層を優先的にケアし、うるおいに満ちたゆらぎなき美しさへと向かう、高敏感※ケアシリーズです。
※肌荒れが長期間続く、あるいは、繰り返すことが多い肌のこと
今日からできる敏感肌の対処法・予防策
敏感状態を予防するためには、スキンケアだけでなく、日常生活全体を見直すことが重要です。
ここでは、すぐに実践できる具体的な方法をご紹介します。
摩擦刺激や乾燥の要因を取り除く
敏感肌を招く外的要因は、外気やエアコンによる乾燥、紫外線、花粉、マスクや衣服による摩擦などが挙げられます。
保湿ケアや紫外線対策など、毎日のスキンケアに加えて、マスクや衣類などは肌にやさしい素材を選ぶなど、肌の刺激になる要因をさけることを心がけましょう。
質の高い睡眠を確保する
睡眠は肌のターンオーバーを整えるための重要な時間です。肌は、眠っている間に、成長ホルモンの分泌や細胞分裂を活性化するといわれています。睡眠が不足したり不規則だと、肌あれの原因になることもあるため、できるだけ質の高い睡眠を確保することが大切です。
また、就寝前はスマホやパソコンを控え、音や光を遮断してリラックスできる環境を整えましょう。
栄養バランスの整った食事を心がける
すこやかな肌を育むため、栄養バランスはとても重要です。五大栄養素(タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラル)と食物繊維をバランスよく摂取しましょう。
忙しいときには食事記録アプリを活用するなどして、食生活を可視化して管理してもよいかもしれません。
肌によい栄養素と食品例
役割 | 栄養素 | 代表的な食品 |
---|---|---|
角層の保湿力を高める | 栄養素a-リノレン酸 | 代表的な食品サンマ、シソ油 |
肌のうるおいを保つ | 栄養素ヒアルロン酸 | 代表的な食品手羽、軟骨 |
肌あれを防ぐ | 栄養素ビタミンA、ビタミンE、ピオチン | 代表的な食品にんじん、レバー、緑黄色野菜、カボチャ、玉ねぎ |
肌のターンオーバーを整える | 栄養素亜鉛 | 代表的な食品貝類(牡蠣など)、小麦胚芽 |
自分に合うリラックス方法を見つける
ストレスは自律神経の乱れを招き、敏感肌の原因になります。リラックスできる方法を日常に取り入れましょう。
- 湯船にゆっくりと浸かる
- アロマを焚く
- 軽いストレッチやヨガ
- 好きな音楽を聴く
- 人と話をする
リラックスする時間が取れない場合はその場でゆっくり深呼吸をしてリラックスをし、心に余裕をもつことが大切です。
定期的に適度な運動をする
適度な運動は血行を促進し、ストレス解消や睡眠の質改善の効果も期待ができ、結果、すこやかな肌を目指すことにもつながります。
運動のための時間を確保できないときは、エスカレーターやエレベーターを使用せず階段を使う、いつもより少し遠回りをするなど、日常生活に運動を取り入れることを心がけましょう。
お酒やたばこを控える
お酒に合う食事は塩分や脂質が過多になりやすく、ニキビや吹き出物の原因になります。適度であればそこまで大きな影響を及ぼさないですが、頻度や量、一緒にとる食事の内容などを見直すとよいでしょう。
また、たばこは女性ホルモンの低下や肌の代謝に悪影響があるといわれます。少量でも控えた方がよいでしょう。
早めに皮膚科などの専門医に相談する
敏感肌向けのスキンケアアイテムを使っても、肌状態がよくならなかったり、かゆみや赤みが収まらなかったりする場合は、皮膚科などの専門医で適切な治療を受けることをおすすめします。
よくある質問
ここでは、敏感肌に関するよくある質問とその答えを解説します。
敏感肌とはどんな肌のことですか?
敏感肌とは、さまざまな要因から肌表面の角層が乱れ、バリア機能が低下した状態の肌のことをいいます。
バリア機能を担う角層は肌のいちばん外側にあり、外的刺激から肌を守りつつ肌のうるおいを外に逃がさない役割をしています。ひとたび角層が乱れると、外部刺激の影響を受けやすくなり、赤み・かゆみなどの炎症や肌あれを引き起こしてしまいます。
敏感肌を招く原因を教えてください
敏感肌になる原因は、ひとつに限らず複数の要因が考えられます。紫外線、乾燥、花粉など外的要因、ストレスや睡眠不足といった内的要因、誤ったスキンケアによる肌への負担、生理や妊娠などホルモンバランスの乱れなどが挙げられます。
これらの要因が肌のバリア機能を低下させると、敏感肌を引き起こします。
敏感肌と乾燥肌の違いを教えてください
乾燥肌とは水分量・油分量のバランスで分類した「肌質(肌性)」のうち、水分・皮脂の両方が少なくうるおいが足りていない肌のことを指します。
一方で、敏感肌とは、一時的に肌のバリア機能が低下して刺激に敏感になっている「肌状態」のことです。そのため、「肌質(肌性)」にかかわらず、誰もがなりうるものです。
つまり、敏感肌は「肌状態」、乾燥肌は「肌質」を指す言葉で、そもそもカテゴリーが違うものととらえるのがよいでしょう。
しかしながら、敏感肌も乾燥肌も、どちらも「肌のターンオーバーが乱れ、バリア機能が低下している」という共通点があります。そのため、たっぷりのうるおいで満たして角層をすこやかに整えることが重要です。

敏感肌と乾燥肌に違いはある?自分の肌に合うスキンケア・やってはいけないケア
敏感肌に合うスキンケアアイテムの選び方を教えてください
敏感肌の方が知っておきたいスキンケアアイテムの選び方は以下の通りです。
- 肌に刺激をもたらす成分が含まれていない
- 肌を保湿・保護する成分が含まれている
- テスト済み商品である
- 肌トラブルに応じて選ぶ
敏感肌でニキビができるのはなぜですか?
大人のニキビのしくみは、乾燥やホルモンバランスの乱れなどにより、角層が乱れると、毛穴のまわりの角層が厚くなり、毛穴がつまりやすくなるため、アクネ菌が繁殖してニキビができやすくなります。
さらに敏感肌の場合は、肌のターンオーバーが乱れ、未熟な角層が生成されることにより、肌のバリア機能が低下してさらに敏感状態が悪化する……という負のサイクルを引き起こすことがあります。
大人ニキビは、思春期特有の皮脂の過剰分泌によるニキビとは異なります。うるおいをたっぷりと与え、肌のターンオーバーを整えるお手入れがおすすめです。

敏感肌は大人ニキビができやすい?刺激を避けるスキンケアのポイントや注意点
- HOME
- 敏感肌とはどんな肌?原因・対策…