肌のブツブツや湿疹はなぜ起こる?原因や悪化させないための対処法

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「肌のブツブツができる原因はなに?」「肌に湿疹ができてかゆい…どんなケアをしたらよいの?」
このようにお悩みの方も多いのではないでしょうか。肌がブツブツしていると、見た目も気になりますし、赤みやかゆみが出てしまうと不安になってしまいますよね。
そこで本記事では、肌のブツブツや湿疹が起こる原因や対処法について解説します。
肌のブツブツでお悩みの方は、ぜひご覧ください。

肌のブツブツにはさまざまな種類がある

肌のブツブツは見た目に影響を与えるだけでなく、かゆみや痛みなどの不快な症状を引き起こすことがあります。原因や種類はさまざまですが、多いものは「乾燥によるもの」や「かゆみを伴う湿疹」。そのため、適切なケアや治療法を見つけるためには、自分の肌に現れるブツブツの種類を理解することが重要です。
以下でブツブツの種類を解説します。

乾燥によるブツブツ

肌が乾燥するとブツブツした発疹や肌あれを引き起こすことがあります。
乾燥は単に肌がかさつくだけでなく、さまざまな肌トラブルの原因となるため、早めの対処が必要です。乾燥が原因でブツブツができている場合は、肌に刺激を与えないように注意しつつ、やさしくケアして悪化を防ぎましょう。

湿疹によるブツブツの主な種類

湿疹は肌にあらわれる炎症の総称で、かゆみを伴う赤いブツブツが現れることが多くあります。
さまざまな皮膚炎に分類されており、症状も原因も複数あります。
ここでは、主な湿疹の種類を表でまとめました。

湿疹 症状
かゆみ(掻痒) 症状皮膚に炎症が生じたり、かゆみの原因となるヒスタミンが体内で発生したりすることで起こる
赤み(紅斑) 症状毛細血管が拡張し、肌の表面に血管が透けている状態
ぶつぶつ・ざらざら(丘疹・膨疹) 症状毛細血管が拡張し、体の一部にむくみが起きることで皮膚が盛り上がっている状態
水ぶくれ 症状表皮に水が溜まることで、皮膚が盛り上がって見える状態
化膿(膿疱) 症状毛穴や傷口から細菌に感染し、炎症を起こした状態
びらん・潰瘍 症状皮膚が赤くただれ、欠損している状態。真皮にまで達すると「潰瘍」になり、治った後も痕が残りやすくなる
かさぶた(痂皮) 症状皮膚に膿や血液、表皮の角質などが凝固している状態
落屑 症状皮がむけてポロポロとはがれる状態

これらの症状がある場合は早めに皮膚科などの専門医へ受診しましょう。

肌のブツブツや湿疹はなぜ起こる?

肌のブツブツや湿疹が発生する原因にはさまざまですが、肌の乾燥が進行してバリア機能が低下することが一因となります。
バリア機能が低下した肌は敏感状態になり、外部からの刺激を受けやすくなります。

すこやかな肌 敏感な肌のイメージ図すこやかな肌 敏感な肌のイメージ図

さらに、真皮の知覚神経(肌の深い部分にある神経)が、肌の最も外側にある表皮にまで伸びてしまい、わずかな刺激にも反応しやすくなるのです。
刺激を受けると、毛細血管が拡張して赤みが出やすくなる状態になります。

▼バリア機能について詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェック

肌のバリア機能をサポートする方法|美しい肌に導くコツは角層のケア

ブツブツができているときの肌の状態

ここでは、ブツブツができているときの肌の状態を解説します。

バリア機能が低下し外部刺激の影響を受けやすい

肌に必要な油分や水分が失われて乾燥状態となると、バリア機能が低下してしまいます。バリア機能が低下した肌は、普段なら気にならないようなわずかな刺激でも過敏に反応しやすい状態です。
例えば、化粧水をつけたときにヒリヒリしたり、タオルやマスクなどの刺激によって、かゆみや赤み、ブツブツが出てくることもあります。かゆみを伴う場合もあり、かきむしると肌への刺激が加速し、さらなる肌あれを引き起こす可能性があります。

角層が乱れて肌のうるおいが逃げやすい

イメージ図 イメージ図

角層とは、肌のいちばん外側にある「表皮」の最も外側にある層のことを指します。
ブツブツができている肌は、皮膚のうるおいが失われ、角層の状態が乱れている可能性があります。
敏感な状態の肌は、表面の角層細胞が未成熟で面積が小さいため、うるおいが逃げやすい状態に。

▼角層の働きやケアについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェック

【図解付き】美肌の要「角層」とは?役割とケア方法をわかりやすく解説

ターンオーバーが乱れて肌トラブルを引き起こしやすい

肌のターンオーバーとは、肌が生まれ変わるサイクルのことを指します。通常は28日周期であることが目安で、遅すぎても早すぎてもよくないもの。しかしバリア機能が低下すると、このターンオーバーのサイクルが乱れてしまいます。
ターンオーバーが乱れると、古い角層が剥がれ落ちずに残ったり、逆に未成熟なまま何枚も重なって剥がれ落ちたりします。角層の状態は悪化しやすく、新しい角層細胞が十分に生成されなくなってしまうのです。
古い角層が残ると、肌表面がざらついてゴワゴワした感触になったり、角質や皮脂が毛穴に詰まりニキビができやすくなったりします。
ブツブツによる肌トラブルを感じるときは、早めに医療機関を受診しましょう。

▼肌のターンオーバーの重要性や整え方について詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェック

肌のターンオーバーとは?乱れを整えて肌をすこやかに保つ方法

肌の乾燥や湿疹を引き起こす原因

肌の乾燥や湿疹を引き起こす原因はさまざまです。紫外線や摩擦などの外部刺激だけでなく、体質・体調などの内的要因もあります。
具体的には、以下のような原因があります。

  • 気温・湿度の変化
  • 紫外線
  • 過度なストレス・心身の疲労
  • 生活習慣の乱れ(栄養・睡眠の不足)
  • 更年期による女性ホルモンの分泌低下
  • 摩擦による肌への刺激
  • 肌に合わないスキンケアの使用
  • アレルギー

▼肌が乾燥する原因や対処用を詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェック

肌が乾燥する原因とは?乾燥悩みを卒業するために今日からできるケア方法・予防策

肌のブツブツができたときの対処法

乾燥による肌のブツブツができたとき、さらに刺激を受けたり、かゆみでかきむしったりすると、症状が悪化してしまいます。
特にスキンケアのときの摩擦を避けることや、刺激になりやすい成分が含まれているアイテムを選ばないといったことを意識しましょう。
症状が強い場合や何度も繰り返す場合は化粧品の使用を中止し、早めに皮膚科などの専門医の診察を受けましょう。

肌への刺激となる成分が含まれるものは避ける

ブツブツができている肌は、敏感状態にあるため、刺激の強い成分が配合されているアイテムを使用すると、症状が悪化しやすい傾向があります。これまで使ったことのないスキンケアアイテムの使用はできるだけ避けたほうがよいでしょう。
必要な場合は、敏感肌向けのアイテムを選んだり、商品パッケージなどを見て確認したりしましょう。
アルコールフリー・合成香料不使用のものを選ぶのがおすすめです。

スキンケアはやさしく置くように塗る

スキンケアは、肌への刺激が少なく保湿力の高いものを選び、やさしく置くように塗りましょう。
強くこするなどの摩擦は肌への刺激となるため厳禁です。
洗顔料はよく泡立ててやさしく洗い、スキンケアアイテムは適量を守りましょう。
ピーリングやスクラブなどの刺激が強いケアも、摩擦を引き起こしやすいため、ダメージを受けている肌には使用しないようにしましょう。

日やけ止めは肌にやさしいものを使う

紫外線も乾燥を引き起こす原因となるため、外出時はもちろん、室内でも日やけ止めは必須です。
ただし、ブツブツができている肌は敏感状態になっているため、日やけ止めアイテムを選ぶ際は、敏感肌でも使いやすい成分かを確認する必要があるでしょう。
また、日やけ止めは一定時間で効果が薄れてしまうため、こまめな塗り直しも大切です。顔だけでなく、首などの紫外線対策も忘れずに行いましょう。

肌に触れるアイテムは清潔なものを使う

タオルやマスク、布団、衣服などの肌に触れるアイテムが汚れていると、雑菌が繁殖し肌あれの原因になります。こまめに洗濯を行い、清潔な状態を保ちましょう。
また、触れたときにチクチク感じるような生地は避け、コットンやシルクなどの天然素材のものを選ぶのがおすすめです。肌に直接触れるインナー類もできるだけ天然素材のものを選ぶとよいでしょう。

洗顔後や入浴後はしっかりと保湿する

洗顔後や入浴後は肌が乾燥しやすいため、できるだけ早く保湿ケアをすることが大切です。
清潔なタオルで軽く水分をふき取ったら、肌のうるおいを逃がさないうちに保湿するのが理想です。スキンケアアイテムを使用したときに、肌にひりつきを感じたり、赤みが出たりした場合は使用を中止しましょう。

メークをしない日をつくる

メークをせずに肌を休ませる日をつくることも大切です。ただし、外出の機会があるとメークが必要なシーンは多いもの。肌の調子がよくない日にメークをする場合は、肌への刺激を極力少なくすることを意識しましょう。

  • ウォータープルーフのメーク品:メークオフの際に摩擦になりやすいので避ける
  • スポンジ:肌への刺激になるためできるだけ使わない
  • クレンジング:摩擦刺激を避けるため、拭き取りタイプよりも洗い流すタイプを選ぶ

症状がひどいときは化粧品の使用は控えて、皮膚科などの専門医に相談しましょう。

ゆらぎがちな肌にアプローチするディセンシアのスキンケアシリーズ

刺激を受けやすい敏感肌の方は、肌への刺激になりやすい成分が含まれていないスキンケアアイテムでケアすることが大切です。
ディセンシアは、敏感肌研究から導き出された独自技術で、すこやかな角層を育み守る化粧品ブランドです。肌に刺激をもたらす成分は極力避け、敏感肌の方でも使いやすい商品開発を徹底しています。
そのなかから、アレルギーテスト済み※1、敏感肌の方の協力による連用テスト済み※2の「つつむシリーズ」をご紹介します。

※1 全ての方にアレルギーが起こらないというわけではありません。
※2 全ての方の肌に合うということではありません。

TSUTSUMU(つつむ)シリーズ

TSUTSUMUシリーズ

つつむシリーズは特に敏感肌の方や、繊細でゆらぎやすい肌の方におすすめしたい高保湿のスキンケアシリーズです。バリア機能が低下している角層を優先的にケアして、うるおいに満ちたゆらぎなき美しさへと導きます。刺激に敏感になっている肌に、独自のアプローチ。守る・うるおす・こだわりの使い心地で、繊細な肌をうるおいでやさしく包み、しなやかな美しい肌に導きます。

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肌トラブルを防ぐには生活習慣の改善も必要

乾燥による肌のブツブツの原因は外部刺激だけでなく、生活習慣やホルモンバランスの乱れも影響します。肌トラブルを繰り返さないためには、生活習慣を見直し、ターンオーバーを整えることが大切です。
ここでは、肌トラブルを防ぐために意識したい生活習慣をご紹介します。

睡眠時間を7~8時間確保する

ダメージを受けた肌を回復させるためには、良質な睡眠が欠かせません。
毎日7~8時間眠るのが理想ですが、時間だけでなく睡眠の質を高めることも大切です。
入浴は布団に入る90分前くらいまでに済ませ、寝る前に軽くストレッチをするなど、睡眠の質を高める行動も意識しましょう。

定期的に適度な運動をする

健康な肌を保つには、適度な運動で血流をよくすることも大切です。運動はストレス解消や睡眠の質の向上にもつながります。
すこやかな肌のためにウォーキングやランニングなどの有酸素運動がおすすめです。有酸素運動で肌表面の血行がよくなると、酸素や栄養成分が行き渡りやすくなり、健康的な肌を目指すことが期待できます。

栄養バランスのとれた食事を心がける

健康な肌を保つためには栄養バランスの取れた食事が大切です。特に、肌によい栄養素は積極的に摂っていきましょう。
肌の調子を整える食べ物には、以下のようなものがあります。

役割 栄養素 代表的な食品
角層の保湿力を高める 栄養素a-リノレン酸 代表的な食品サンマ、シソ油
肌のうるおいを保つ 栄養素ヒアルロン酸 代表的な食品手羽、軟骨
肌あれを防ぐ 栄養素ビタミンA、ビタミンE、ピオチン 代表的な食品にんじん、レバー、緑黄色野菜、カボチャ、玉ねぎ
肌のターンオーバーを整える 栄養素亜鉛 代表的な食品貝類(牡蠣など)、小麦胚芽

また、過度なダイエットによる栄養不足も、肌あれの原因となるので注意が必要です。

嗜好品は控えめにする

生活に楽しみを与えてくれる嗜好品も、肌トラブルが気になる時期は控えめにしましょう。
お酒やお酒に合う塩分や脂質の多い食べ物は、ニキビや吹き出物の原因になるものが多い傾向です。適量であれば問題ありませんが、飲み過ぎ・食べ過ぎには注意が必要です。
たばこは少量でも肌あれの原因となるため、本数を減らしつつ禁煙を検討しましょう。

肌のブツブツに関するよくある質問

ここでは、肌のブツブツに関するよくある質問とその答えを解説します。

肌にブツブツができる原因は何ですか?

肌にブツブツができる原因はさまざまですが、乾燥により外部刺激を受けやすくなっている場合があります。
肌が乾燥状態となると、バリア機能が低下し、外部刺激による影響を受けやすい状態となります。
さらに乾燥が進むと、赤みやかゆみ、ブツブツなどの肌トラブルの原因になってしまうのです。

肌にブツブツができてかゆいです。対処法はありますか?

症状が強い場合や何度も繰り返す場合は、早めに皮膚科などの専門医の診察を受けましょう。
また、肌への刺激となる行動をしないことが大切です。刺激になる成分が含まれていないアイテムを使うことや、スキンケアやメーク時の摩擦を避けることを意識しましょう。
肌に触れるタオルや衣類などは清潔な状態を保ち、チクチクするものを避け、できるだけ天然素材のものを使用しましょう。

肌にブツブツができて、ザラザラするのはなぜですか?

肌のターンオーバーの乱れが原因と考えられます。
ターンオーバーが乱れることで、本来剥がれ落ちるはずの古い角質が残って厚くなると、肌がごわついたり、ザラザラしたりする原因となります。ターンオーバーの乱れは、肌の乾燥が原因となっている場合が多いため、しっかりと保湿をすることが大切です。

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