敏感肌と乾燥肌に違いはある?自分の肌に合うスキンケア・やってはいけないケア

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「敏感肌と乾燥肌の違いって何?」「自分が敏感肌なのか乾燥肌なのかわからない」という方のために、敏感肌と乾燥肌の違いについて解説します。
結論からいうと、敏感肌は「肌状態」を指す言葉であり、乾燥肌は「肌質」を指す言葉です。そもそも違うカテゴリーであることから、簡単に比較できるものではありません。
「乾燥肌が悪化したら敏感肌になるのでは?」と考えている方もいるかもしれませんが、実は乾燥肌だけでなく、脂性肌や混合肌の方でも敏感肌になることがあるのです。そうした敏感肌と乾燥肌の違いに加え、敏感肌・乾燥肌の方のためのスキンケア方法についてもお伝えします。

敏感肌とはバリア機能が低下して刺激を受けやすい肌のこと

まずは「敏感肌」という言葉の意味について見ていきましょう。
敏感肌とは「肌状態」を指す言葉。外的・内的要因により角層が乱れ、肌のバリア機能が低下したことから、うるおいが逃げやすくなった状態です。敏感肌になると、スキンケア時の赤みやヒリつきなど、すこやかな肌では感じなかったような刺激を感じることもあります。

すこやかな肌 敏感な肌のイメージ図すこやかな肌 敏感な肌のイメージ図

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すこやかな肌に欠かせないのは、バリア機能と角層

敏感肌や乾燥肌のことを解説する際、必ずと言っていいほど出てくる「バリア機能」と「角層」という言葉。これらについても知っておくと、肌がどういう状態にあるのかをより理解しやすくなるでしょう。
「角層」とは、肌の最も表面にある部分。その角層が持っている肌を守る役目が「バリア機能」と呼ばれるものです。バリア機能が正常に働いていると、角層は肌内部の水分を保ち、外部刺激から肌を守ってくれます。しかし、バリア機能は外的要因・内的要因によって機能が低下することも。すると、肌の水分が逃げていき、乾燥やトラブルの原因となります。
敏感肌は、このように角層のバリア機能が低下した「状態」を指す言葉なのです。

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敏感肌になる要因

敏感肌になる原因は、大きく分けて外的要因・要因に分けることができます。

【外的要因 :体の外側から受けるダメージ要因】

  • 外気の乾燥
  • エアコンによる室内の乾燥
  • 紫外線
  • 花粉
  • マスク(衣服)による摩擦

【内的要因:体の内側から受けるダメージ要因】

  • ホルモンバランスの乱れ
  • 睡眠不足
  • 食事の栄養の偏り
  • 仕事や家庭でのストレス

スキンケアやメークをしただけでも赤みやヒリつきが出るようであれば、肌が敏感状態にあるサイン。外的・内的要因に心当たりがある場合、どのような肌質の方でも敏感肌になりえます。

乾燥肌とはうるおいが足りない肌のこと

乾燥肌とは、混合肌や脂性肌と同じ「肌質」を表す言葉です。一時的な肌の状態をさす敏感肌(敏感状態)とは違い、肌質とは、肌の水分と皮脂のバランスによって分けられる肌タイプのこと。
「乾燥肌」は、肌の水分量や皮脂量も少ない肌タイプです。うるおいを生み出す量が少ない、もしくはうるおいが逃げやすくなっている状態。お肌がカサついて荒れやすく、洗顔後に肌がつっぱりやすいということも特徴の一つです。
肌の乾燥は、ターンオーバーの乱れを引き起こす原因のひとつで、その結果、バリア機能が低下しやすくなります。バリア機能が低下した肌は乾燥しやすいため、より乾燥が進んでしまう、肌悩みが増えるなど負のスパイラルに陥りやすいのです。

乾燥肌を引き起こす原因と肌悩み

乾燥肌になる原因には、湿度の低さや紫外線などの外的要因、ストレスや生活習慣の乱れなどの内的要因が挙げられます。敏感肌になる原因と似ているため、合わせて注意しておくといいでしょう。
また、乾燥肌は加齢によっても起こりやすい肌状態。エイジングサインとして多く見られるシワ、ごわつきやハリ不足が同時に見られることもあります。肌が乾燥すると、敏感肌になりやすいだけでなく、ごわつき・ハリ不足・肌あれなどさまざまな肌トラブルの原因に。毎日のスキンケアでたっぷりのうるおいをチャージするなどして、角層をすこやかに保つケアを心がけましょう。

敏感肌と乾燥肌の違い

敏感肌と乾燥肌についての解説をしたところで、改めて敏感肌と乾燥肌の違いを整理してみましょう。そもそも敏感肌は「肌状態」、乾燥肌は「肌質」を指す言葉であるため、そもそもカテゴリーが違うものととらえるのがよいでしょう。そのため、乾燥が進むと敏感肌になる、とは言い切れません。脂性肌でも敏感肌にもなるというケースも考えられます。
それを踏まえた上で、敏感肌と乾燥肌それぞれの状態や特徴をご紹介します。

【敏感肌】

  • スキンケアアイテムを付けると赤みやヒリつきがある
  • 常に肌に赤みがある
  • マスクやマフラーが顔に当たると痛い
  • 季節の変わりめに肌のゆらぎが出やすい など

【乾燥肌】

  • メークのノリが悪い
  • 肌がゴワつく、ガサガサしている
  • くすみが目立つ
  • 洗顔後・入浴後に肌がつっぱる
  • ファンデーションがノリにくい など

乾燥肌・敏感肌でスキンケアで気をつけるべきことに大きな変わりはありません。どちらにも共通していえるのは、たっぷりのうるおいで満たして角層をすこやかに整えることが重要だということです。

敏感肌・乾燥肌の方が知っておきたいスキンケアのコツ

敏感肌・乾燥肌には、どちらも肌のターンオーバーが乱れ、バリア機能が低下しているという共通点があります。そこで、敏感肌・乾燥肌の方が知っておきたいスキンケアのコツについて解説いたします。

低刺激のスキンケアアイテムでうるおいを満たす

洗顔後は肌が乾燥している状態です。洗顔をしたらなるべく時間を空けず、肌にうるおいを与えるケアを取り入れましょう。
敏感肌や乾燥肌に悩む方は、スキンケアアイテムを選ぶ際に以下のポイントを意識してみてください。

  • 肌に刺激になる原料が含まれていない(アルコール、合成香料、着色料など)
  • アレルギーテストをしている
  • なりたい肌に合わせて選ぶ

敏感肌の場合は、肌に何かを塗布しただけでも刺激になることがあります。無香料・無着色・アルコールフリーなど、肌に刺激となる成分が含まれていないスキンケアアイテムを選ぶといいでしょう。
乾燥肌の方でも肌にヒリつきを感じる場合は、敏感肌と同じように低刺激のものを選ぶのがおすすめ。ヒリつきなどがない場合は、普通肌向けのアイテムを選んでもOKです。普段から自分の肌と向き合い、合うアイテムを探してみてください。
スキンケアの際は、水分と油分をバランスよく補給することが大切。例えば化粧水・乳液・クリームなどテクスチャーが異なるアイテムを何層にも重ね、ミルフィーユのような構造をつくることで、うるおいを逃がしにくいスキンケアを意識しましょう。

紫外線対策をする

紫外線は、敏感肌や乾燥肌を招く原因のひとつです。外出前は、夏だけでなく、1年中日やけ止めを塗って紫外線ダメージを防ぎましょう。日やけ止めだけでなく、日傘やサングラス、帽子といった紫外線対策グッズを身につけるのもおすすめ。さらに室内ではUVカット機能がついたカーテンを使うなど、あらゆるシーンでの紫外線対策を講じておくとより安心です。

クレンジング・洗顔は摩擦を少なくする

肌にとって摩擦は大きな刺激になります。強い摩擦により肌が刺激されると、肌の乾燥が引き起こされてしまいます。
特に摩擦が起きやすいクレンジングや洗顔時は、意識して摩擦を減らすことが大切です。敏感肌・乾燥肌の方は、クリームやジェルなど、うるおいを落としすぎないクレンジングを使用するのがおすすめ。また、使用量が少ないと摩擦になりかねないので、パッケージなどに書かれている適量を手に取り、くるくると円を描くようにオフしていきましょう。洗顔はたっぷりと泡立て泡を転がすように洗うと、直接指が顔にふれにくく、摩擦を防ぐことができます。

スキンケア STEPスキンケア STEP

敏感肌・乾燥肌の方がやってはいけないスキンケア

肌に過度な刺激を与えてしまうと、肌の敏感状態や乾燥状態が悪化することもあります。スキンケアのコツを踏まえた上で、やってはいけないスキンケア方法についてもチェックしておきましょう。

クリーム・乳液を付けない

皮脂が過剰に分泌されている気がする、スキンケア後のベタつきやテカりが気になるなどの理由から、化粧水だけでスキンケアを終えてしまい、乳液やクリームを付けない方もいます。
しかし、皮脂の分泌が活発なのは、肌の乾燥が原因であることも。脂性肌だと思っていた方が、実は乾燥肌であったというケースは少なくないのです。
ベタつきが気になる場合でも、水分だけでなく油分もバランスよく補うことが大切。化粧水で水分を補給したら、クリームなど油分の入ったアイテムでうるおいを閉じ込めてあげましょう。どうしてもベタつきが気になる場合は、サラッとしたテクスチャーの乳液・クリームを使うのもおすすめです。

UVケアを怠る

紫外線は肌の乾燥を招く原因のひとつ。手を抜いたUVケアは、肌の乾燥やバリア機能の低下に繋がります。そうして肌が敏感状態になると、紫外線ダメージを受けた部分が赤く炎症を起こし、スキンケアやメークがしづらい状態となってしまうこともあるのです。
また、紫外線は肌の乾燥だけでなく、ハリ不足・シワ・シミ・そばかすなど、長期にわたる肌悩みを引き起こすこともあります。
洗濯物を干す、近所に買い物に行く、車で外出するなど、ほんの少しの時間でもUVケアは大切。さらに長時間紫外線に当たる場合は、2〜3時間を目安に塗り直すことも忘れないようにしましょう。

ピーリングなどの刺激が強いケア

肌状態をよりよくするため、ピーリングやスクラブ、貼って剥がすタイプのパックなどを取り入れたくなることもあるかもしれません。しかし、泡で洗う洗顔料に比べて摩擦が引き起こされやすいため、肌をよくするためにしたことがかえって肌トラブルを引き起こすこともあります。
肌の敏感状態や乾燥を自覚している場合は、あえて特別なことを行うのではなく、丁寧なデイリーケアを心がけるようにしましょう。

熱いお湯で洗顔する

クレンジング剤や洗顔料をすすぐときに熱いお湯を使うと、肌の水分が失われてしまいます。すすぎの際に最適なのは、32〜33度の手ですくってぬるいと感じるくらいの温度。手でふれて温かいと感じるお湯は顔には熱すぎるため、注意が必要です。

強い力でマッサージをしながらスキンケアをする

むくみを取るなどの目的で、顔をマッサージしながらスキンケアをする方もいます。しかし、マッサージは摩擦を引き起こしやすいため、敏感肌や乾燥肌の方にはおすすめできません。クリームなどをつけてマッサージすると摩擦が軽減されるように思われますが、摩擦をゼロにできるわけではありません。同様に、シャワーを直接顔にあてて洗顔やクレンジングを洗い流すことも避けたほうがよいでしょう。肌が敏感な状態だと、赤みや痛みを感じることがあるため、注意してください。

肌の保水機能をサポートする「ディセンシアシリーズ」

ディセンシア シリーズ

敏感肌や乾燥肌でお悩みの方は、肌のすこやかさを保つケアが大切。そこでおすすめしたいのが「ディセンシアシリーズ」です。
ディセンシアシリーズの製品に含まれる保湿成分「セラミドナノスフィア」が角層をすみずみまでたっぷりのうるおいで満たし、肌の保水機能をサポート。うるおいを閉じ込め、バリア機能を守り、すこやかで整った角層に導きます。

肌をうるおいで満たすためには、角層を整えることが重要なポイント。角層が整うと、外部からの刺激を防ぎやすくなります。
そうした角層起点のスキンケアを提案するディセンシアシリーズは、角層を整えることですこやかな肌状態を目指したい、敏感肌や乾燥肌の方におすすめのシリーズです。

※ヒト型セラミド(セラミドNG:保湿成分)をカプセル化したもの

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よくある質問

ここからは、敏感肌と乾燥肌に関するよくある質問にお答えします。

敏感肌と乾燥肌の違いを教えてください

敏感肌は「肌状態」、乾燥肌は「肌質」を指す言葉です。乾燥肌以外の人でも敏感肌になることはあるため、必ずしも乾燥肌が敏感肌に発展するとは限りません。
敏感肌は、外的・内的要因により角層が乱れ、肌のバリア機能が低下したことから、うるおいが逃げやすくなった状態。すこやかな肌では刺激を感じなかったようなシーンでも赤みやヒリつきを感じる、季節の変わり目は肌がゆらぎやすいなどが挙げられます。
一方、乾燥肌は肌の水分や皮脂が不足することで、うるおいが不足し、うるおいが逃げやすくなった状態のこと。加齢によっても起こりやすく、ごわつきやハリ不足といったエイジングサインが同時に見られることもあります。

詳細は記事内で詳しく解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください。

敏感肌と乾燥肌の違い

敏感肌や乾燥肌を改善する方法はありますか?

乾燥肌や敏感肌の場合、肌をすこやかな状態へと導いてあげる必要があります。

  • 肌にやさしいスキンケアをする
  • 外部からの刺激をできるだけ避ける
  • ストレスや疲労を溜め込まない

など、基本的なスキンケアや生活習慣を見直すことから始めてみましょう。

肌が乾燥しているときどのようなスキンケアをすればいいですか?

肌の乾燥を自覚しているときは、肌にうるおいを与えるケアが大切です。そのためには、基本的なスキンケアのルーティンを改めて意識するといいでしょう。
化粧水で水分を補ったあとは、乳液・クリームで油分を補うことで、うるおいを与えると同時に閉じ込めるケアが可能です。さらに、化粧水・乳液・クリームと、種類のちがうスキンケアアイテムを何層にもミルフィーユのように重ねることで、うるおいを保持しやすくなるという一面もあります。スキンケアの際は今一度手順を見直してみてください。

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