【図解付き】美肌の要「角層」とは?役割とケア方法をわかりやすく解説

角層とは、肌の最表面にある層のことを指します。外的刺激から守り、うるおいをキープする、肌にとって重要な役割を果たす部分です。そんな角層の乱れは、敏感状態やエイジングサインを招くきっかけになります。角層ケアは、肌を美しく保つための重要なポイントなのです。
そこで本記事では、角層の役割やケア方法、おすすめの角層ケアアイテムをご紹介します。

美肌のカギとなる「角層」とは肌表面にある0.02mmの薄い膜

角層とは、外部刺激から肌を守る役割を果たす膜のこと。角層が乱れるとバリア機能が低下し、肌あれにつながることもあるなど肌にとって重要な役割を果たすものなのですが、その厚さはなんと約0.02mm。食品ラップほどの薄さしかありません。
角層は肌の最も表面にあり、すこやかな肌を目指すうえで無視できない、美肌のキーポイントとなる存在です。

角層がどんな役割をもっているか知っているのは何%?

角層は肌にとって大切な役割を果たす存在ですが、実際に角層の存在や役割を知っている人はどのくらいいるのでしょうか。今回は30〜40代の女性200名にアンケートを実施しました。

Q1. 敏感肌だと感じることはありますか?

7割以上の方が「敏感肌だと感じる」と回答しました。敏感肌とは、角層の乱れによりバリア機能が低下し刺激を受けやすくなった肌状態のこと。肌質(肌性)に関係なく、誰にでも起こりうるといえます。これだけ多くの方が「敏感肌」と感じていても、一般的には、敏感肌と角層の関係まで意識している方は少ないのかもしれませんね。

次に、角層についてのイメージを聞いてみました。

Q2. 「角層」と聞いて何か思い浮かぶことはありますか?

角層という言葉を聞いたことがあり、なんらかのイメージをもつ方は7割弱という結果に。では、どんな役割が知られているのでしょうか。

Q3. 角層の役割についてどんなことをイメージしますか?(複数選択可)

角層についてイメージできる役割をすべて選択していただきました。少ないものだと回答率3%のものもありますが、実はここに出ているものすべてが角層の役割。美肌に欠かせない存在でありながら、仕組みや働きを知っている人は少ないということがわかりました。

今いちばん気になる肌悩みはなんですか? 

回答いただいた肌悩みの多くが、実は角層の乱れにより引き起こされているものです。
角層が乱れると、少しの刺激でも肌のコンディションが崩れやすくなり、乾燥・肌あれ・毛穴の目立ち・シミ・シワなど、さまざまな肌悩みにつながりやすくなります。つまり、角層を整えることが、美肌のカギ、ともいえます。

【データ出典】
美容に関するアンケート
調査日:2024年10月11日~10月12日
有効回答数:200人     
(インターネットによる30~49歳の女性へのアンケート調査)     

角層のしくみ

角層のしくみや働きを詳しく知っている方は多くなく、日頃から角層を意識したケアを行っている方はとても少ないことがわかりました。そこでここからは、角層がどのようなしくみになっているのか、より詳しく解説していきます。

皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層からなる

イメージ図 イメージ図

角層の詳しい説明をする前に、皮膚の構造について解説します。
私たちの皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層からなっており、表皮の最も外側に「角層」が存在するという構造です。

表皮の厚さは0.2mmと薄いものの、その中には4つの層が存在します。

  • 角層(かくそう)
  • 顆粒層(かりゅうそう)
  • 有棘層(ゆうきょくそう)
  • 基底層(きていそう)

最も内側にある基底層で生まれた細胞が、上に押し上げられるにつれ性質を変えて角層となり、最後は垢となって剥がれ落ちます。このように表皮が生まれ変わるサイクルが「ターンオーバー」と呼ばれるものです。

表皮の内側にある真皮は、厚さ約2mm。タンパク質の一種であるコラーゲンが大部分を締めており、そのほか血管やリンパ管・汗腺も併せ持ちます。
最も内側にある皮下組織の大部分は皮下脂肪です。皮下脂肪には動脈や静脈が通っており、皮膚に栄養を届けたり、老廃物を運んだりする役割を果たしています。

「角層」は肌にとって最前線の砦

角層は肌の最も表面にあることから、乾燥や花粉、紫外線など、外部刺激の侵入を防ぐ役割を果たしています。さらに、うるおいを逃さないようにする機能も併せ持つ、肌にとって守りの最前線の砦ともいえる存在です。
健やかな角層は、角層細胞が大きく扁平にひろがって、隣と少しずつのりしろを持ちながら、隙間なく規則的に並んでいます。

ところが、角層が乱れると、角層細胞ひとつひとつが未熟で、小さく、並び方が不規則で隙間が空いてしまうため、うるおいを保ちづらく逃げやすい状態に。外部からの刺激を受けやすくバリア機能が低下してしまいます。

角層細胞と細胞間脂質について

「角層細胞」とは、角層を作る皮膚細胞一つひとつのこと。そして「細胞間脂質」とは、主にセラミドなどで構成される、角層同士の隙間を埋める脂質のことを指します。

さらに、角層細胞同士が規則正しい「ラメラ構造」でつながっていて、スカスカでないかどうかも大切です。細胞間脂質は角層細胞の間をセメントのようにしっかりと密着させて、角層細胞内を満たしています。さらに、肌のうるおいを逃さず保ち、外部からの刺激や内側から水分が逃げるのを防ぐ役割をはたしているのです。

角層が乱れた肌は、この細胞間脂質が不足し、また逃げやすいため、うるおいが逃げやすく乾燥や肌あれを招きます。

角層と「角質」「角質層」の違い

表皮の最表層のことを「角層」(または「角質層」)と呼びます。一般的に「角層」と「角質層」は同じ意味を持つ言葉です。
一方「角質」とは、角層にある皮膚細胞ひとつひとつで、「角層細胞」とも呼びます。「角層」や「角質層」と同じような意味で使われている表記も見受けられますが、肌構造の理解としては、肌の最外層が「角層」で、角層を作っている1つ1つの細胞が「角層細胞」と覚えておくとよいでしょう。

角層が乱れる原因

重要な役割を果たす角層が乱れると、少しの刺激で肌のコンディションが崩れやすくなります。その結果、肌の乾燥やゴワつき・ハリ不足などのエイジングトラブルにつながります。

角層が乱れる主な原因は、以下の通りです。

  • 乾燥した空気や、酷暑など過度な暑さ
  • 紫外線・花粉・PM2.5・黄砂などの外部刺激
  • 洗顔のし過ぎや、強い力でのケアによる摩擦ダメージ
  • ストレスや疲労・睡眠不足などの生活習慣
  • ホルモンバランスの乱れ など

このような刺激を避け、角層が整っている状態を常にキープすることが、肌にとって理想的といえるでしょう。

角層が乱れると起こる肌への影響

すこやかな肌 敏感な肌のイメージ図すこやかな肌 敏感な肌のイメージ図

角層が乱れると、肌内部のうるおいが逃げ、乾燥やキメの乱れを引き起こします。すると、肌のバリア機能が低下。紫外線や花粉・PM2.5などの外部刺激が肌に入り込みやすくなります。

外部刺激が肌の炎症を引き起こすと、赤みやかゆみ・ヒリつきを感じやすい状態に。そうした炎症が一度起こると、肌が敏感状態に傾き、さらなるダメージに繋がることもあります。そうしてダメージの連鎖が続くことで、シミやくすみ、シワ・ハリ不足といったエイジングサインを加速させるのです。

角層が整った肌は見た目・触り心地に違いが出る

肌の最表層にある「角層」が整うと、見た目や触り心地にも違いが出てきます。

イメージ図 イメージ図

角層の乱れと透明感の関係について、こんな実験をしました。
角層は、0.02mmと食品ラップほどの薄さしかないといわれています。そのため、実際にラップを使って、光の通し方を比較する実験を行いました。左側は手でくしゃくしゃにしたラップを重ねたもの、右側はピンっと広げたラップを重ねたものです。

くしゃくしゃなラップの方は、光の反射が不均一なため、全体的にくすんでみえ、底の文字もよみにくいことがわかります。一方、ピンと広げた右側のお皿は、明るく、底の文字も鮮明にみえます。

つまり、表面がととのってなめらかな状態であれば、光を表面・肌内部で均一に反射するため、触り心地だけでなく、見た目にも透明感がある印象になる、といえます。

イメージ図 イメージ図

つまり、肌の最も表面にある「角層」のケアは、美肌のために重要なポイントといえます。     

美しい肌を目指すための角層ケア

角層は、乾燥や紫外線などの刺激を防ぐバリアの役割と、うるおいを逃さない重要な働きをしてくれる肌の最表層。そのような角層が乱れると、バリア機能が低下し、肌が敏感な状態に傾きやすくなります。さらに、シミやハリ不足などの誰もが気になるエイジングトラブルを加速させる要因にもなりえるのです。

肌にうるおいを与える

角層を整えるために、うるおいは欠かせないもの。うるおいを与えると同時に、うるおいを逃さないことも大切です。化粧水などで水分補給をするだけでなく、乳液やクリームなどで油分を与え、うるおいを閉じ込めるケアも意識するとよいでしょう。
また、外気が乾燥する季節やエアコンを使用している室内では、スキンケア以外でも加湿器を使うなどして、うるおいを逃さない工夫を取り入れてみてください。

紫外線対策をする

紫外線は角層が乱れる原因のひとつです。肌にダメージを与え、乾燥・シミ・シワなどのエイジングサインにつながります。こまめに日やけ止めを塗る、日傘や帽子で直射日光を避けるなどして、紫外線対策を行いましょう。
紫外線は春夏だけでなく、秋冬も降り注いでいます。1年を通しての対策を心がけてください。     

角層の状態をすこやかに整える

角層が乱れると、バリア機能が低下して肌のうるおいを保持する力が弱まり、さまざまな刺激を受けやすい状態に。肌のバリア機能を保つために、角層を整えるケアを行いましょう。
毎日のお手入れで、角層を傷めないように摩擦を極力避けること、保湿アイテムでうるおいを何層にも与え満たすこと、紫外線ダメージから守ることなどにより、肌のターンオーバーを整え、角層自体をみずみずしくふっくらとしたすこやかな状態に導きます。
すこやかな角層が育まれれば、さまざまな肌トラブルを防ぐことにもつながります。

美しい角層を目指すディセンシア

ディセンシアは、ポーラ・オルビスグループの敏感肌ブランドです。創業以来、ポーラ化成研究所と連携して研究・開発を続けています。

長年培ってきた敏感肌研究に基づき、度重なる試行錯誤の末に、肌の最表層を整えすこやかな角層へと導く独自技術「ヴァイタサイクルヴェール®を開発しました

角層起点のエイジングケア※1シリーズ「DECENCIA」

ディセンシア シリーズ

「ディセンシアシリーズ」は、ゆらぎがちな大人の肌のためのシリーズ。
敏感状態の悩みと、エイジングの悩みが似ていることを発見。エイジング悩み※2の解決のために、「角層を整える」という美容理論を軸に、大人ならではの敏感な肌の角層を整え、ゆらぎに負けないすこやかな肌に導く角層起点のエイジングケア※1シリーズです。

※1 年齢に応じたケア
※2 乾燥やハリ不足  

ディセンシア クリーム

ディセンシアのクリームに搭載されている独自技術「ヴァイタサイクルヴェール®」はクリームに含まれる板状粉体が、正常な角層とよく似た構造をとることで、外部刺激(乾燥など)の侵入を防ぎ、うるおいを保持する構造をサポート。
うるおいを閉じ込め、バリア機能を守り、すこやかな角層に導きます。

ご購入はこちら

高敏感ケアのスキンケアシリーズ「TSUTSUMU」

TSUTSUMUシリーズ

「TSUTSUMU(つつむ)」は、特に敏感肌に悩む方に適したスキンケアシリーズです。
繊細な肌をうるおいでやさしく包み、うるおいをしっかりと保持しながらしなやかな美しい肌へと導きます。バリア機能が低下している角層を優先的にケアし、うるおいに満ちたゆらぎなき美しさへと導く、高敏感肌ケアシリーズです。

※肌荒れが長期間続く、あるいは、繰り返すことが多い肌のこと

つつむ フェイスクリーム R1

「つつむシリーズ」のクリームにも独自技術「ヴァイタサイクルヴェール®」を搭載。しっとりとした濃厚でなめらかなテクスチャーで肌をつつみ、肌表面にうるいバリアのヴェールを形成。外部刺激をブロックし、乾燥から肌を守ってしっとりとやわらかい肌に導きます。 

ご購入はこちら

角層に関するよくある質問

ここからは、角層に関するよくある質問にお答えしていきます。

角層とはどのような働きをしていますか?

角層の役割は、乾燥や紫外線などの外部刺激から肌を守る役割とうるおいを逃さないようにキープする役割があります。
角層は肌にとって重要な役割を果たしており、すこやかな状態に整えることでバリア機能が保たれ、外部からの刺激や乾燥から肌を守ってくれます。

角層の厚さはどれくらいですか?

角層の厚さは0.02mmほどです。
食品ラップほどの薄い膜でありながらも、美しい肌をキープするために重要な役割を果たしています。

角層ケアは重要だと言われる理由を教えてください

肌の最も外側にある角層は、外部刺激から守る役割を果たしています。そんな角層がひとたび乱れると、バリア機能が低下し、ダメージを受けやすくなってしまうのです。
例えば、化粧水を付けるとヒリヒリする敏感状態も、角層の乱れからくるダメージのひとつ。角層が乱れたままだと、敏感な状態だけでなく、シミ・シワ・ハリ不足といったさまざまな肌トラブルにまで加速してしまうと考えられます。     
角層を整えることは、さまざまな肌トラブルを防ぐ美肌の要といえます。

  • HOME
  • 【図解付き】美肌の要「角層」と…