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フォトジャーナリスト 安田菜津紀さんの「ディセンシーな生き方」

LIFE STYLE

2019.05.17
美しき人生観 Decency Life
フォトジャーナリスト
安田菜津紀さん

INTERVIEW 2019.5.16

フォトジャーナリスト 安田菜津紀さん 東南アジアや中東、震災の被災地に通い、現地を取材し続けている安田菜津紀さん。
今回は、厳しい現実の中にある希望や温かさを伝える安田さんのDecency(品位・品格、大切なことを大切に)な生き方に迫ります。

安田菜津紀さん顔写真
安田菜津紀
フォトジャーナリスト Dialogue for People所属。

1987年神奈川県生まれ。
16歳のとき、「国境なき子どもたち」友情のレポーターとして カンボジアで貧困にさらされる子どもたちを取材。
現在、東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で難民や貧困、災害の取材を進める。
東日本大震災以降は陸前高田市を中心に、被災地を記録し続けている。
著書に『写真で伝える仕事 -世界の子どもたちと向き合って-』(日本写真企画)他。

写真は、人の興味を「ゼロから1にする」

安田菜津紀さん正面 私がフォトジャーナリストを志したのは、高校生のとき。NGO派遣のプロジェクトでカンボジアに行ったことがきっかけでした。

私と同世代の子たちが学校に行けず、路上生活をし、人身売買も行われている。
そんな現状を目の前にして、何とかしたい、何ができるのだろうと考えていたときに 現地で撮った写真を日本で見せたら、ふだん話をしないような子が興味を持ってくれて。

そのとき写真には、見た人の気持ちを”無関心“から”知りたい“へと動かす、「ゼロを1にする」力があると気づきました。

私が五感で感じてきたことを写真を通してたくさんの人に伝え、一緒に考えたい、 これを仕事にして生きていこうと心に決めたんです。

心を開いてもらうために大切にしていること

安田菜津紀さん陸前高田のお知り合いと
私はこの仕事を始めてから、内戦が続く国や震災の被災地へ何度も取材に行っていますが、心に深い傷を負った方々にカメラを向けて話を聞くために、心掛けていることが2つあります。

ひとつは、通い続けてつながっていくこと。

私は「無理に話さなくていい、話したいと思ったらいつでも会いに来るから」と伝えて何度も通います。
実際、東日本大震災で岩手県の陸前高田市へ取材に行ったとき、震災直後は口を閉ざしていた被災者の方が、5年経って初めて話してくださったことがありました。
心を開いていただけたことはもちろん、何度も会いに行くうちに、取材で出会った方々に日常を取り戻した兆しがわずかでも見えたときは、本当にうれしくて。
通信手段が発達しても、実際に会ってつながっていくことは、「またこの人に会いたい」と願う、明日を生きる希望にもなると思っています。


安田菜津紀さんカメラ もうひとつ心掛けているのは、葛藤すること。

心に深い傷を負った人に対して、あの聞き方でよかったのか、あのときシャッターを切るべきだったのか、と。
揺れ動くことから逃げて割りきってしまうと、人の心に土足で踏み込んで相手を傷つけてしまいます。

すでに傷ついている人を再び苦しめてしまうことになるから、写真を「撮る」ことが「盗る(奪う)」になってはダメなんです。だからいつも反芻しますし、葛藤は無くしてはいけないと思っています。

安田さん横顔 私が取材対象者を見ていると同時に、私自身も話をする相手に値するかどうかを取材対象者から見られている。

ジャーナリストだから踏み込んで取材するのが仕事、と思っている人に対して、相手は心を開いて話そうとは思えないでしょうし、そんな状況で撮った写真も、人の心を動かすことはできないと思っています。



温かくて希望が見えるお陽さまのように

「いつも心にお陽さまを」。これは私が大切にしている言葉です。

よく「北風と太陽」で例えるのですが、厳しい現実を伝える”北風のような写真“ だと、 人は見てすぐに心のコートを着込んでしまいますよね。
だから、厳しい状況でも温かくて希望が見える”太陽のような写真“ で明るい未来があることを伝えたい。

フォトジャーナリストとして発信する内容も、ひとりの人間としても、 温かくて希望が見えるお陽さまのような存在であり続けたいと日々心に刻んでいます。
安田菜津紀さん笑顔

Another side
安田菜津紀さんのアナザーサイド

安田菜津紀さんアナザーサイド写真3枚 (左)趣味は釣り。震災以降、通い続けている陸前高田市(岩手県)では「船上カメラマン」と呼ばれてます(笑)。
(中央)レギュラーで担当しているラジオの収録では、いつもゲストに刺激を受けています。
(右)陸前高田市のお祭りでは、和太鼓を叩きます!

趣味は釣り。震災以降、通い続けている陸前高田市(岩手県)では「船上カメラマン」と呼ばれてます(笑)

レギュラーで担当しているラジオの収録では、いつもゲストに刺激を受けています。

陸前高田市のお祭りでは、和太鼓を叩きます!

Question&Answer
安田菜津紀さんへの一問一答

Q:休日の過ごし方は?
A:近所の友だちと集まって日本酒(笑)
相談できる友だちが近くに住んでいて。いつでも会えることって大事!

Q:飲むとどうなる?
A:ひたすら陽気

Q:趣味は?
A:絵本集め。
青山(東京都)の絵本ショップ「クレヨンハウス」にもよく行きます。

Q:自分を動物に例えると?
A:猫!
気まぐれでありつつ、興味があるところに猪突猛進なところが似てる(笑)

Q:尊敬する人は?
A:友人でもある女優・タレントのサヘル・ローズさん。 闇の中に自分から飛び込んで、手を差し伸べる強さのある人です。

サヘルさんと安田さんの共著 [サヘルさんとの共著]
『あなたと、わたし』日本写真企画 1,620円(税込)
詩:サヘル・ローズ 写真:安田菜津紀

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