1月に発売した「ディセンシー ブライトリフト クリーム」に続き、ディセンシア最高峰ラインのスキンケアアイテムとして6月26日(木)に「ディセンシー ブライトリフト
ローション」がリニューアル誕生します。
この誕生を記念して、これまで長くディセンシアを応援してくださっている美容のプロ弓気田みずほさん、そして研究開発を担当したポーラ化成工業研究員の籠橋葉子、商品開発を担当したディセンシアの星真理子の特別対談をお届けします。
改めてこのブランドに込められている想いや新製品誕生ストーリーをお伝えできたらと思います!
美容コーディネーター・
ビューティビジネスコンサルタント
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ポーラ化成工業 研究員
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ディセンシア商品開発担当
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弓気田みずほさん(以下・弓気田) : 2007年にディセンシアブランドが誕生した時からずっとお仕事などでご一緒させていただいています。その後のコロナ禍もあり、世の中のライフスタイルや価値観の変化に伴ってブランドも変化してきましたよね。そんな中での新しいディセンシーを本当に楽しみにしていました。
星真理子(以下・星) : ありがとうございます。今回のリニューアル商品にどんな印象を受けましたか?
弓気田 : いきなり結論めいたことを言ってしまいますが、ずばり、今の時代におけるひとつのアンサーが出た、と思いました。敏感肌の方にとっても配慮された処方であれこれ重ねて使う必要がなく、高機能なものをシンプルに使うだけで完成する、という提案は、今の最適解だと感じました。今日はここに至るまでの道のりも、ぜひ詳しく聞かせていただきたいと思います。
星 : ありがとうございます。ディセンシーはディセンシアブランドの最高峰でありエイジングケア※に特化したラインですが、おっしゃるとおり近年「敏感肌化粧品」市場は大きく変化する中、敏感肌向けスキンケアであっても「攻めの姿勢」を意識した商品開発をしました。端的に言えば「効果実感のスピード」にこだわっています。
弓気田 : コロナ禍で、「守りの敏感肌ケア」ブランドがすごく増えた印象がありましたが、そんななかディセンシアブランドをどう打ち出していくか、問われた時期だったのではないでしょうか。
星 : まさに敏感肌化粧品ブランドが増えたことは少なからず脅威に感じていました。ただ、私たちは長年敏感肌を見つめて多くの研究を積み重ね、試験もクリアしてきました。その土台に自信をもち、プラスアルファのケアを提供したい、そして敏感肌の方にももっとケアを楽しんでいただきたいという想いがあったのです。
弓気田 : ディセンシアだからこそできる選択ですね。これまでも研究員の皆さんとの激しいせめぎ合いの中でより良いものが完成してきたと伺っていますが、今回もきっと多くのご苦労があったのではないでしょうか。
籠橋葉子研究員(以下・籠橋) : お察しありがとうございます(笑)。今回はとにかく、たるみ印象も、肌荒れも、透明感もという「全方位アプローチ」を目指して成分を探していたのですが、メンバーの中に大学時代、ヒートショックプロテインを束ねる因子「HSF1」を研究していた者がいて、これが皮ふにも応用できるんじゃないか、と考え、HSF1研究プロジェクトが立ち上がったのです。真皮でコラーゲン産生を高めることは既にわかっていたのですが、表皮での働きも研究していったところ、良い機能が発見できました。
弓気田 : 運命的な発見だったのですね。
籠橋 : ただ、それを化粧品に落とし込むにはまた大変なプロセスがあって。効果はもちろんのこと、敏感肌化粧品ですから安全性の観点も譲れないという使命がありました。そのため、数百のエキスを徹底的に調べ尽くしました。
星 : 研究所の皆さんには本当に無理を言いました。たるみ印象も、肌荒れもケアしたい、透明感も出したい、使用直後の見た目実感も、感触にも新しさがほしい、と欲張って。
弓気田 : 研究員さんとしては、過去に実績のある成分を使いたいという想いもあったのではないでしょうか?
籠橋 : 敏感肌の方は知らない成分が入っていると不安に感じる方もいるかもしれませんが、そうではなく、「新しい成分も入っているけれど、きちんとした研究に基づいて厳選した優れた成分が、徹底的に試験を行ったうえで適切に配合されている」と信頼していただけるものに仕上げたかったんです。敏感肌の方が、エイジングケア※したいと思ったとき、ディセンシーなら肌への負担を気にせず、すっと手にとっていただけることを目指しています。
弓気田 : 確かに、「これもダメかな、あれもダメかな」と消去法で選ぶのでなく、いい意味で「何も考えずにいいと思ったものを使える」って、すごく希望がもてますよね。
※エイジングケア:年齢に応じたケア
弓気田 : 商品についてもお聞きかせください。まずは先に登場したクリーム。先代のクリームもすごく手応えがあったのですが、新製品は第一印象として、みずみずしさと「守られている感じ」がちょうどよく共存していて、2025年の「今の快適さ」によく応えていると思いました。
星 : 実は先代のファンも多かったので、これをどうしたら皆さんが喜んでくださるのかと非常に悩みました。お客さまの声を聞きながら検討し、テクスチャーについても「クリームでもみずみずしく使いたい」という思いと「クリームにはコクが欲しい」という想いの両立を狙って頑張りました。
弓気田 : 正反対のニーズに応えたのですね!
籠橋 : 設計としては、独自の美白※1・肌荒れ有効成分「D-パンテノールW※2」処方、先行で発売されたブライトリフトクリームで初登用の、角層をふっくら整える「バスケットウィーブ処方」など、新成分、新処方のオンパレードで、まさに全く新しい形で「様々な方法で角層を支える」というものです。表面が良くなることでたるみなどの印象も改善するので、角層にアプローチすることはとにかく大事なんです。
星 : 敏感肌の方も、たるみ印象もくすみ※3も乾燥も気になるし、それは急激にやってきますから、それらのお悩みにスピーディにお応えできる製品を作りたかったんです。発売後お客様に感想を伺ったところ、やはり「全方位ブライトリフトケア」にすごく共感してくださったので、良かったと思っています。
弓気田 : 透明感とハリ・たるみ印象ケア※3はつながっているのですが、まだ多くの方は別々に捉えている傾向がありますね。そんな中、本当にこれひとつでまるごと叶えられると自信をもって打ち出したのは、すごくポジティブな登場感がありました。メディア向けの新製品発表会でも、メディアの方々も「敏感肌の方用」という感じでなく、自分事として捉えている感じがすごく伝わってきました。
※1 美白:メラニンの蓄積を抑え、シミ・そばかすを防ぐこと
※2 D-パンテノールW:デクスパンテノールW
※3 たるみ印象ケア:ハリを保つことによる
※4 エイジングトライアングル:シミ・そばかす、ハリ不足、超乾燥・肌荒れなど
弓気田 : それに続いて登場したのがこのローションですね。最初意外ととろみがあるなと思ったのですが、なじませるとごく自然にみずみずしい感覚が広がって、すんなりと肌に収まっていったのが、とても好感がもてました。
籠橋 : うるおいを閉じ込める性質を有する成分で包まれた微細なオイルエマルションが肌上にとどまる「モイストキープエマルション」という技術を使っています。また、即時的な明るさとツヤ感を生み肌に光沢を感じさせる「モイストスパークルフィルム」という技術も採用していて、これは使った時に外観が明るさやツヤ感を演出して、気分が上がるような体感を計算しました。
一般的な乳化技術で採用する界面活性剤に頼らず
水分蒸散抑制剤でオイルを包み込んだ特殊な乳化処方。
ベタつきを減らし、高保湿でみずみずしい使い心地に。
ベタつきにくい
みずみずしいうるおい
うるおいが浸透すると濃厚なオイルエマルションが
肌表面に留まり、光に対する性質の制御により
キラキラと反射するスパークルフィルムに。
光を多重散乱することにより生まれる
即時的な明るさとツヤ感
星 : このキラキラ感にはこだわりました。だから先行して試していただいたお客さまから「使うのが楽しみになりました」と言っていただいた時には、ちょっと感激しました。
弓気田 : 実際に良い成分や処方が採用されているうえで、そうした演出というか、使う楽しさまで盛り込まれているのがいいですね。ディセンシアはブランド誕生当時から、敏感肌の悩みをクリアするという視点だけでなく、ちゃんと楽しさがあるブランドだと感じていました。
星 : 嬉しいです。もちろん機能にもこだわっています。ディセンシーはローションとクリームで完成する2ステップなので、この2品のつながりも重視しています。先に完成したクリームを軸に、ローションは感触も機能もその効果感を最大限に引き出せるよう、かなりいろいろ詰め込んだ設計になっているんです。
弓気田 : 実際、ローションと呼ぶには十分すぎる仕事をしますよね。
籠橋 : 年齢を重ねると共に、乾燥など、角層バリアの状態が不安定になりがちな肌に対して、保湿成分のゲンノショウコエキスやワイルドタイムエキス※1などで、角層を健やかに整え、表面のザラつきをケアします。敏感肌の方が使い続ける中でふと「そういえば私、去年の今頃は敏感だったな」と気づくような、敏感肌を忘れるような効果感を目指しました。
弓気田 : それはいいですね。角層のケアの重要性は知られるようになったものの、まだまだ角層ケア=不要になった角層を取る、というイメージも強いと思います。一方肌が不安定な方は肌を薄くするようなケアはしたくない。そんな中、角層を「ちょうどよく整える」という発想とその技術は、本当に化粧水の役割を越えたレベルですね。
星 : 一応オイルインローションではあるのですが、質感としてはほぼ「乳液」なんです。ただ私はどうしてもローションの気持ち良い浸透※2感を出したくて、改良に改良を重ねました。処方開発担当者はもう「浸透感」という言葉がトラウマになっているかもしれないくらい(笑)。そもそも、敏感肌用製品の社内基準に合致させるだけでも相当の試作を重ねていましたし、さらにローション状にするため、計り知れないほどの試作回数だったのではないでしょうか。
弓気田 : 研究所の方々のご苦労が目に浮かびますが、そのこだわりあってのこの製品なのがよくわかります。
※1 ワイルドタイムエキス:タイムエキス―1
※2 浸透:角層まで
弓気田 : ラインナップが一応完成したと思いますが、今後はどんな展開を目指しているのでしょうか?
星 : お客さまからはこれまで、「敏感肌だから使えない成分が多くて安心してエイジングケア※に踏み込めない」という声を多く聞いてきたので、これからももっと「敏感肌でもここまでできるよ」というのを多くの方に実感していただけるよう頑張りたいと思います。
籠橋 : 研究所としては、ディセンシア最高峰シリーズとして、それに見合った知見と成分を生み出していきたいと思っています。今回ローションでは保湿成分としてゲンノショウコエキスをディセンシアの製品に初採用しましたが、今後もより高いレベルでの「全方位ケア」に応えられるよう攻めていきつつ、そしてもちろん敏感肌の方にも信頼して手にとっていただけるものを作っていきたいと思います。
弓気田 : まだまだ、チャレンジしたいことがたくさんありそうですね。敏感肌ブランドは増えましたが、ディセンシアはポーラ化成工業が作っているという信頼感と、敏感肌ブランドとしてもベテランといえる歴史は強みだと思います。ここまで積み上げてきた知見とストーリーがあるからこその、ますますの攻めの商品づくり、これからも楽しみにしています。
※エイジングケア:年齢に応じたケア
Photography:YUKI SUGIURA
Hair&Make-up:MAI HANZAWA
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