冬になると、顔も体もカサカサに乾燥して、白い粉が吹いているような状態に。
メークのノリも悪くなってしまうので、困りますよね。
なぜ粉が吹いてしまうのでしょうか?
お答えするのは...
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【研究員プロフィール】
ポーラR&M研究所 製品開発部 エビデンスセンター
多田明弘(ただ あきひろ)
20年以上、何千人もの女性の肌と向き合いながら、エイジングケア研究に従事。薬学博士。
冬の粉吹き肌は
乾燥によるターンオーバーの乱れが、原因です。
粉吹きの正体は、角層だった!
健やかでターンオーバーが正常な肌は、角層が毎日1枚ずつはがれ落ちます。しかし、ターンオーバーが乱れた肌は、本来はがれるべきでない角層までまとまってはがれたり、はがれるはずの角層が肌表面に残ってしまいます。これらが“白い粉”のように見えるのです。
乾燥が、ターンオーバーの乱れを招く!
角層には、角層細胞同士の接着をコントロールしている酵素(下図では●)があります。しかし、肌が乾燥すると、酵素がうまく機能せず、角層が正常にはがれ落ちないターンオーバーの乱れを招いてしまうのです
粉を吹いてしまったら、何より保湿が大切!
粉を吹いてしまったら、それは肌が極度の乾燥状態にあるということ。クリームなどで肌表面の乾燥を一時的に抑えても、正常なターンオーバーに戻るまで数日間はかかるので、根気よく丁寧な保湿ケアを続けましょう。
【One Point Advice 】
一度粉を吹いてしまったら、元に戻るまでは数日かかります。そうなる前に、化粧水からクリームまでを使った保湿ケアで、しっかり肌に水分と油分を与え、ターンオーバーを整えましょう!